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勝っても病院直行 40歳桜庭大みそか出場“白紙”

 DREAM初の金網興行「DREAM.12」が25日、大阪城ホールで行われ“IQレスラー”桜庭和志はゼルグ“弁慶”ガレシックに一本勝ち。約12年ぶりとなるケージマッチを勝利で飾った桜庭だったが、精密検査を受けるため病院へ直行。大みそか「Dynamite!!」(さいたまスーパーアリーナ)出場に意欲を示していたが、まさかの“白紙”となってしまった。今後の桜庭の動向に注目だ。

 1997年12月に行われた「UFC Japan」ヘビー級トーナメント以来の金網戦出撃となった桜庭。この日は「Cage Rage」英国ミドル級王者のガレシックと金網の六角形リング「ヘキサゴン」で激突した。
 6日の「DREAM.11」からわずか20日あまりという強行日程での試合となったが、そんな疲れを感じさせることなく、グラウンドに持ち込み、アキレス腱固めで締めあげた。
 ところが、ガレシックにパウンドで強引にはずされると、一転ピンチに陥った。それでも桜庭は足を離さず、アンクルホールドに移行。最後は1R1分40秒、ひざ十字固めでギブアップを奪い、ガレシックの左ヒザを破壊した。

 試合後、「結構いっぱいいっぱいで試合をしていて、(ガレシックの)手足がうるさかったんで、心の中で『ウルセー』って叫んでました」とマイクで叫ぶ。DREAM初の試みとなるホワイトケージの初陣を見事白星で飾った桜庭だったが、その代償は大きかった。報道陣にコメントを出すことなく、大事をとって病院に向かった。
 笹原圭一イベントプロデューサー(EP)は「1カ月2試合というハードスケジュールだったにもかかわらず、非常に強い選手で、会場の空気を一変させましたね。今回も桜庭選手に助けられましたね」とイベントの功労者を称讃しつつ、本人の状態については「まだ分からないですね。病院に行って精密検査を受けてみないと」と明かした。
 笹原EPがケガの状態を気にかけるのも無理はない。桜庭は「Dynamite!!」に2006年から連続出場しているDREAMきってのスター選手。当の本人は大会前に大みそか出撃を「ケガがなければ。やります」と前向きに語っていただけに、診断結果次第では出場に影響を及ぼす可能性は大いにある。
 休憩明けに「Dynamite!!」出場候補選手として桜庭の映像が流されたが「ケガの状況を確かめてからですね。明日説明できればと思います」(笹原EP)と事実上の“白紙”に戻した。
 ケガの状態とともに不惑の年を迎えたIQレスラーがどんな決断を下すのか、目が離せない。

◎笹原EP「本人と相談しながら」
 気になる桜庭の今後だが、笹原EPは「ある意味、40歳の実力査定マッチというか、どういうカードを組んでいくかはわからないですけど、本人と相談しながらです」と語った。
 その一方で、大みそかについては「桜庭選手の闘いの歴史は、総合格闘技の歴史でもありますから。やるにふさわしいテーマを用意したいと思います。因縁があるとかだけではなく、テーマがはっきりとしたものを組めれば」と模索中であることを明かした。

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