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「目には目を!」“処刑人”フィリピン新大統領の仕置きに怯える日本人逃亡者

 5月9日に投票されたフィリピンの大統領選挙で南部ミンダナオ島ダバオ市長のロドリゴ・ドゥテルテ氏(71)が当選。同氏は大統領就任後の勤務時間について、午後1時開始とする意向を示している。
 「朝8時から夕方5時までを勤務時間としたい人間は好きにすればいい。自分はその間に睡眠をとる」と自分はその後8時間の睡眠を確保するという。
 ドゥテルテ氏は、その自由奔放な過激発言で、米大統領選に立候補している共和党のトランプ氏になぞらえ「フィリピンのトランプ」と称されている。

 これに現地日本人の闇社会の住人や逃亡者たちが戦々恐々としているという。
 「ダバオ市の治安回復に“目には目を”の強権で臨み、“処刑人”とも呼ばれる型破りな人物。その手法は、『ダバオ処刑団』と言われる非合法組織による犯罪者殺害というありえないもので、ドゥテルテ氏はそれを黙認していたと言われています。実際、大統領選の運動期間中も演説で『犯罪者は殺す』などと公言してはばからなかったのです」(現地記者)

 しかし、非合法な手段とはいえ実績も伴い、ダバオは犯罪の激減した安全な市に生まれ変わったことが、今回の投票結果に直結したのだ。
 「しかし、その“処刑人”が大統領になれば、処刑団的手法は一地方都市に止まらず全国に及ぶ可能性がある。そのためフィリピンの犯罪者組織や犯罪常習犯、さらに日本から逃亡して現地の闇社会で暗躍している日本人犯罪者、暴力団関係者、不法滞在者などが震え上がっているのです」(同)

 フィリピンには、2012年の六本木クラブ襲撃事件の首謀者とされる「関東連合」の元メンバーで国際手配されている見立真一容疑者が潜伏していると言われる。同容疑者をかくまっているとされる日本人組織やフィリピン人グループも、警戒を強めざるを得ない状況となっているのだ。
 「不正送金やマネーロンダリング、武器密輸、麻薬密売、売春、人身売買などに関わる犯罪組織と、それに連なる日本人たちも、今後を見極めようとしているのか、今は密かに息を潜めている状態」(マニラ在住邦人)

 新大統領“仕置き人”の手が確実に伸びている。

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