2人の美女をとりこにしたその手法には、大いに気になるところであるが、今回の不倫騒動はジャーナリストとしての株を急落させてしまった。
同社は戦争・紛争地域を専門に取材するメディア。07年9月には同社契約記者の長井健司氏(享年50)が、ミャンマーの反政府デモを取材中に凶弾に倒れ、一躍その社名を知らしめることとなる。
山路氏自身も総選挙取材のため、先月、ミャンマー入りしたが、11月7日に、不法入国の容疑で当局に拘束され、2日後に釈放された。ミャンマー軍事政権は外国メディアの入国を認めない方針を示していたが、拘束前に山路氏は「入るなと言われれば、どんな手段を使ってでも入り、取材し伝えるのが私たちの仕事。見ていてください、長井さん」と格好いいコメントを残していた。
どのメディアも好まない危険地域での取材。自身の体を張ったその姿勢には、ジャーナリストのみならず、一般人からも尊敬の念をもって見られていた。しかし、麻木の暴露で状況は一変。マンションの家賃などを麻木に払ってもらっていたという山路氏。どんなに立派な大義名分を掲げても、その裏で交際女性から金を引っ張っていたとなると、イメージダウンは免れない。
“スポンサー”麻木は撤退し、株も急落の山路氏は窮地に陥った。ジャーナリストが、芸能レポーターに追いかけられても、みっともないだけだ。