3月11日、インド北部のウッタル・プラデーシュ州で数百人の参列者を集めた盛大な結婚式が行われていた。インドでは家と家、親と親が結婚を決める“見合い結婚”が今もなお多く、結婚式当日までこの新郎新婦は交際期間が実質ゼロだったという。
「式が進むにつれて、花嫁のラブリーさんとその親族が新郎の言動や所作などから“一体どういう教育を受けてきた男性なのだろうか”と教育水準に対する疑問が湧きだし、この日初めて間近に新郎と接したラブリーさん自身も不安に思い始めたのです」(現地特派記者)
そしてついに意を決した新婦の親族の一人が新郎に簡単な「さんすう」の問題を出し、解答を求めた。それは「15+6はいくつだ」というもので、驚くべきことに新郎は「17だ」と答えたのだった。
それを聞いたラブリーさんは言葉を失い、ラブリーさんの父親も「花婿の親、親族は新郎がまともな学校教育を受けていないということを隠していた」と怒り心頭。ラブリーさんを引き連れ結婚式場から出て行き、新婦側の親族、友人も一斉に退場したのだ。
「インドでの結婚は約80%が見合い結婚といわれ、花嫁が花婿の家に渡す持参金、カースト制の制約、夫が死亡した場合の妻の殉死など独特の事情が存在している。そのためラブリーさんの結婚解消も地元警察が仲介に乗り出し、交換していた宝飾品や贈答品、現金などの全てを両家が返還することで最終的に決着しました」(前出・記者)
結婚・破局の形も国それぞれだ。