問題の放送があったのは先日2月2日の放送でのこと。放送が始まってすぐのコーナー「カンタン! 元気! おかま飯」でのこと。このコーナーに登場した簡単料理研究家であり、新宿二丁目のママである、むらっちが披露したのは「焼肉スタミナ巻き寿司」。キムチの素を混ぜ込んだご飯に、焼肉のたれを入れレンジで加熱した牛肉と野菜を太巻きにしたものだったのだが、調理中からタモリの様子がどんどん不機嫌に。次第に笑顔が消えて黙り込み、ついには「あと頼むわ」とレギュラーの笑福亭鶴瓶に耳打ちしてスタジオ裏に下がろうとしてしまったのだ!
慌てて鶴瓶も止めたため、さすがに司会業の途中放棄はなかったものの、タモリの不機嫌は相変わらず。試食でも一口しか食べなかったり、コーナー司会のアンタッチャブル山崎に味を訊かれても軽く頷いただけで一切無言。美味しかった場合は札を上げる採点形式なのだが、これにも反応なしで何とか雰囲気を良い方向に持っていこうとしていたアンタッチャブル山崎とゲストのむらっちの努力も虚しく、オープニングコーナーは終始微妙な雰囲気のままで終了した。
長年司会を続け、終始番組を盛り上げようと務めるタモリが見せた今までに無い態度に、お茶の間も凍りつき「何があったの?」と不安に思ったり、一部ではタモリを心配する声も視聴者から上がっていた。
この、いいともの中でも前代未聞の流れだが、タモリの性格を考えるとあながち解らなくもない、と言う意見もある。タモリは多趣味で凝り性、料理に関しても自身の番組を持つほどなので、やはり一家言ある方。とは言え普段は相手に食通ぶって見せたりすることもないのだが、今回はゲストの人の調理法がさすがに目に付いたのでは、と言う。ゲストのむらっちは寿司を作る際に巻きすを使わず手で太巻きにしたり、終始喋りながら調理していたのだが、これが「料理研究家を名乗っているのだし、人に出す物を作るのだから、もう少し配慮しては」との思いに至ったため、ついには居ても立ってもいられなくなってしまったのだろう、と番組関係者は語る。
コーナーが終了し、CMに入る直前になってタモリに笑顔は戻ったものの、果たして彼はこの時何を思っていたのか。真相は日曜日のいいとも増刊号で明らかになる…のか!?