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北朝鮮ナンバー2失脚 金正恩が世界を道連れ韓国への核戦争(1)

 この年の瀬に突如、北朝鮮情勢が大緊迫し始めた。
 金正恩第一書記が、再び「ミサイル外交」に打って出る可能性が倍増。隣国・韓国では「北の暴発でソウルにミサイルの雨が降る」との危惧が高まり、まるで戦争前夜のような警戒感が高まっているのだ。

 騒動の発端を、全国紙の在韓特派員がこう話す。
 「事態に直面したのは、12月初旬に韓国の『国家情報院』が『北朝鮮のナンバー2、張成沢国防委員会副委員長が粛清された』と公表したことから。それによれば、11月下旬に張氏の側近、労働党行政部の李龍河第一部長と張秀吉副部長が突然公開銃殺刑となり、張氏本人も消息不明になったという。後に北朝鮮側も同氏の解任と党からの除名を認めたが、張氏は六カ国協議の窓口的立場にあった中国に、最も信頼の厚い人物。その失脚は、ミサイル外交の復活を意味するとの見方が急浮上しているのです」

 ちなみに、失脚が伝えられる張氏は金正恩第一書記の叔父。今年11月に訪朝したアントニオ猪木参院議員と会談したことでも知られるが、正恩第一書記が金正日総書記の後継に就く際にも、大きな役割を果たしたと伝えられる人物なのだ。
 そのロイヤルファミリーの中でも指折りの実力者が、粛清された最大の要因は何だったのか。

 一部では、それが軍部とのイザコザだったと伝えられているのだ。
 「北朝鮮は以前から瀬戸際外交に奔走してきたが、張氏は経済優先の中国との協調路線を模索。開放政策に舵を切ろうとしていたのです。ゆえに、最近は増大する軍事費の削減を打ち出していた。ところが、その方針を煙たがっていた崔竜海軍総政治局長が、これを一掃。権力争いに敗れたとの見方が有力なのです」(北朝鮮ウオッチャー)

 また、国際部の記者によれば政敵と伝えられる崔氏は、以前から張氏失脚を狙っていたフシがあるという。
 「崔は、故・金日成主席のパルチザン闘争時代の盟友の息子。金正恩が先代の後継者に決定した時に党政治局候補委員に抜擢され、その後、張氏の引き立てもあって軍部掌握の地位にまで上り詰めた。ただ、崔には立身出世のためなら誰彼かまわず追い落とす腹黒い一面があり、張氏の失脚を狙っていたとも伝えられる。これが今回現実化したと評判なのです」(国際部記者)

 もっとも、今回の内紛には、さらに深い事情が横たわっているとの話もある。それが、北朝鮮が陥った未曽有の経済状況なのだ。

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