イベントには日本全国から60店舗以上が参加。東京都が掲げている「世界一の都市・東京」の実現に向けた東京の都市づくり・街づくりの一環として開催ということで、各地の食フェスに参加している全国の有名店から、隠れた名店、話題のB級グルメなど、個性豊かなお店が揃った。
イベント開始直後から長蛇の列を形成したのが、千葉県船橋市にある鉄板焼き専門店「粉物」が提供する「和牛炙り寿司」で、A5・A4肉をスライスした肉が特徴だった。店の担当者の話によると肉を2ミリ程度に薄くスライスするのが、美味しさの秘訣とのことで、薄切りにするおかげで、筋などの食感がなく、トロのように、口でとろける舌触りになるという。
また、数々のイベントで好評を博している「なちゅらフーズ」の佐世保バーガーも人気で、イベント開始から列が途切れず、常に数十分待ちという状態だった。鉄板でハンバーグやベーコンなどの具材や、パンを焼く豪快なハンバーガーで、会場では熱々のハンバーガーをほうばる姿が見られた。
カレーの出展としては、「エジプトカレー」という店舗名で「ピラミッドカレー」という謎のカレーを販売している店が。話を聞くと、エジプトにはカレーはないそうで、オーナーが「もしエジプトにカレーがあったら」というコンセプトの元考案したカレーだそうだ。古代から栽培されてきたという黒米を混ぜたご飯が特徴で、新宿にある店舗ではピラミッド型にして提供しているという。その、同店のオーナーというのが、振付師の黄帝心仙人氏で、以前にダンスプロデュースをしたことのある、ももいろクローバーZのメンバーにもカレーは大絶賛されたそうだ。
軽食では、三田に出店して話題を呼んでいる高級焼き鳥・鶏料理「世良田(せらた)」が食フェスに初出展。通常店頭メニューに並ばない店主が考案した特別メニュー「地鶏ステーキ」とトマトソースと特製マヨネーズが選べる「からあげ」を販売した。からあげの肉には、阿波尾鶏や大山地鶏が使われており、破格の値段で地鶏を食べることができるブースとなっていた。
街と一体化したイベント形式ということで、入場料などもなく、気軽に色々な食を楽しめるイベントとなっていた。(斎藤雅道)