「警察官まで怪我をしたというなら、本来であれば大ニュース。しかし、韓国の中国漁船とのトラブルは日常茶飯事で、韓国内では小さな扱いにしかならないのです。しかし、拿捕はほんの一部で、実際の違法操業船は年間1万隻を超える。韓国領海は、もはや中国に乗っ取られたと言っても過言ではありません」(日本の海保関係者)
今年7月、韓国は中国に呼びかけ、両政府間で「漁業問題協力会議」を開き、この問題を話し合っているが、中国は徹底した取り締まりをする気がハナからないという。
「中国周辺の海は、乱獲と汚染水で魚が枯渇し、中国漁船は韓国や日本の領海に出るしかない。その中で日本の海は尖閣問題などで海保の徹底した厳しい取り締まりがありますが、一方で韓国が強硬姿勢に出ないので韓国の海への違法操業が繰り返される。中国政府はこれを見て見ぬふりの状態なのです」(在韓国の日本人特派員)
そのため韓国国内からは、朴政権の弱腰に公然と批判が起き始めている。そんな矢先に起きたのが、7日の『警察官負傷』だったわけだ。
韓国のマスコミ関係者がこう嘆く。
「反日運動で韓国は中国と共闘しているが、それをいいことに、韓国海産物を根こそぎ奪う気でいるのです。このままでは、朴政権も海を売り渡したのかと取られかねなくなってしまう。問題は、いつのタイミングで反中国に舵を切るのかだ」
日本海に燻る火種はここにもあった。