「今は中国経済の不安定で日本の株価も乱高下して安定せず、アベノミクスも賞味期限切れすると言われている。しかし5年後の東京五輪を控え、日本の景気は絶好調にならないまでも、どしゃ降りの状況にはならないでしょう。やはり庶民は景気の安定が第一。そのため、安倍内閣の支持率は極端にガタ落ちする可能性は低いと見ています」
つまり来年の参院選時、景気も支持率もそこそこの状況。そこで菅官房長官周辺関係者はこう指摘する。
「支持率がダダ滑りしていなければ、安倍さんは“憲法改正”を争点に衆参ダブル選挙に打って出る可能性が高い。そうなった場合、橋下氏は新党代表で衆院選挙での出馬となると思います」
仮に、自民党に2014年暮れの選挙のような大勝ではなく多少の陰りが見え、今の衆院での290議席から数十議席マイナスになったとしても、参院ともども憲法改正に積極的な橋下新党が大きく躍進すれば、憲法改正の国会発議、国民投票が現実味を帯びてくるというのだ。
「支持団体の創価学会で安保法制案に慎重な意見が出ている公明党が、憲法改正になびけば問題はないが、公明が割れる、もしくは反対にまわる可能性もある。しかし、橋下新党が立ち上がれば衆参での躍進は必至で、憲法改正の可能性は大きく広がると思われます」(同)
そして最後に、先の大阪維新関係者は断言する。
「景気が良ければ、それはそれで良し。しかし悪くなったとしても、そういう時こそ乱世の政治家、橋下徹はますます世論に求められるでしょう。大阪都構想の住民投票敗北時、『政治家は僕の人生で終了です』と述べたが、橋下氏は生まれ変わって、今度はテッペンを目指す。四段ロケットの“プラス一段”は、安倍首相との2人だけの約束と言われ、そこには“ポスト安倍”に関する内容もチラついている」
その最終着地点へ向け、まずは橋下氏悲願の自民連立政権樹立へ一歩大きく動き出したようだ。加えて、こんな話も聞こえてくる。
「橋下氏には今回の離党で、すでに自民党が来年参院選に直接出馬要請したという情報さえある」(自民党事情通)
山口組と阪神タイガース同様、関西が熱い。