「遼容疑者と女子中学生はスマートフォンのオンラインゲームを通じて知り合い、その後、無料通信アプリで連絡を取り合っていました。そんな中の4月3日、家族と喧嘩をした女子中学生が遼容疑者に相談すると、『こっちに来るか?』『俺に甘えろ、すべて解放してやる』と誘い出された。翌日、遼容疑者は電車で新庄市から富山県の少女が住む町の最寄り駅まで迎えに行ったのですが、そこに佳恵容疑者も一緒だったのです」(捜査関係者)
一方、女子中学生の家族は4日夜に最寄りの警察署に届け出たところ、携帯電話のGPSによる位置情報や、駅に残された防犯カメラの映像などから居場所が特定されたという。
「新学期が始まる4月と夏休みの8月は少女たちの家出が多い季節なので、このケースも警察は家出と見ている。しかし、年齢が13歳なだけに、母親である佳恵容疑者はすぐに親元に連絡しなければならなかった。連れ込んだ自宅は木造平屋の3DK。佳恵容疑者は自分の部屋に女子中学生を寝かせ、本人は玄関先に寝ていたというのです」(全国紙社会部記者)
近隣住民の話では、もともとこの家は遼容疑者の父親・祖母も合わせ4人暮らしだったが、数年前に佳恵容疑者が離婚し、祖母と息子の3人暮らしだったと言う。
「佳恵さんは流行のファッションに身を包み、ブランドもののバッグを持ち歩く派手なタイプですが、息子をとにかく溺愛していました。近所でも息子のことになると一歩も譲らないことで有名。子供の犯行に手を貸したとすれば、彼女らしいと言えば彼女らしい」
「母親同伴の誘拐犯も珍しい」と捜査員は口を揃えるが、何とも呆れた親子だ。