裁判を傍聴したライターの高橋ユキ氏はこう語る。
「手錠と腰縄をかけられた状態で法廷に現れた内柴被告は、黒いポロシャツにダボッとした紺色のズボン姿。ポロシャツはピッチピチで、ガチムチの体型がクッキリわかる状態でした。あの体つきだと、今も拘置所内で身体を鍛えているのではないでしょうか」
控訴を申し立てた弁護側は法廷で、
「女性は、大学のコーチである男性からホテルの一室で強姦されたと言います。熟睡の状態で姦淫され、途中で目覚めたそうです。確かに事件の夜、女性は部員やコーチらと居酒屋などで酒を飲み、加害者である男性に背負われ自室に戻っています。ところが最中に同じ部員が部屋をノックしました。女性は逃げるチャンスが来たのです。
しかし女性は応対したのに助けを求めず、そのまま部屋に戻ったのです。女性はその後、男性とファミレスで過ごした際、交通費がない事を申し出て男性から5万円借りており、その場で女性関係を尋ねたりもしている」
と、“合意があった”とにおわせるような主張を20分強、続けた。
「一審判決ではこういった主張は明らかにウソだと認定されており、求刑通りの懲役5年が言い渡されている状況です。今回も、弁護側が請求した証拠はすべて却下され、控訴審で新たな取り調べは一切行われず結審しました。被告人質問もハネられたので、内柴被告は何も話さず判決を迎える事になります」(高橋氏)
判決は12月11日に言い渡される。