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京都山科・美人パート主婦殺害事件 職場同僚の自殺で深まる三つの謎

 7月末、京都市山科区の自宅駐車場に停めてあった自家用車の中で、主婦の小西千春さん(35)が首を絞められて死亡していた事件は、いまだ謎が深まるばかりだ。

 事件発覚は、7月30日夜だった。小西さんが無断欠勤した上、連絡が取れず心配して現場にやって来たパート先の宅配弁当店従業員と小西さんの夫(40)が遺体を発見。夫は、「妻は28日夜10時過ぎ、乗用車で外出した」と語り、その証言通り、自宅から1.3km離れたディスカウントショップの防犯カメラに小西さんが買い物をする姿が捉えられている。

 さらに、少なくともその翌朝には、小西さんの乗用車は自宅駐車場に戻っているのが確認されており、これに関し夫は「車が戻っているのは確認したが、妻はよく車の中で寝ることがあり、中に妻がいるところまでは確認しなかった」とも語っている。
 「ミニバンの窓にはスモークが貼られ、中の様子は外からわかりにくい状態でした。夫が業者を呼び鍵を開けると、小西さんが後部座席前の床に膝を立て、仰向けで死んでいたのです。最大の謎は、空白の2日間。28日夜から30日夜までの小西さんの足取りが“点”の情報のみで全くわからない。司法解剖の結果、首を紐のようなもので強く絞められ、窒息死したと思われます。よほど強く絞められたのか、首の骨の一部が折れていました」(捜査関係者)

 また、千春さんの車のキー3本の行方がわからず、携帯電話や財布、ディスカウントショップで購入した品物も見つかっていない。これらは犯人が持ち去ったのか?
 「しかも、安否の確認に訪れた従業員の3人のうちの1人が、上司に自殺をほのめかすメールを送信後、8月8日に大津市の公園駐車場に停めた軽自動車の後部座席で首を吊り死亡しているのが発見されている。タイミングから見ても、この従業員と小西さんに何らかの関係があったのか。警察は慎重に調べています」(全国紙社会部記者)

 全容解明が待たれる。

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