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米倉涼子主演「ドクターX」の裏で、川口春奈主演「夫のカノジョ」が悲惨なスタート!

 もう、悲惨というしかない!

 10月24日にスタートしたTBS系連続ドラマ「夫のカノジョ」(川口春奈主演/木曜日午後9時〜)の初回15分拡大版の視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は、4.7%という目を疑うような数字だった。

 通常、連ドラの初回は期待感もあって、高くなるのが一般的。それをもってしても、ゴールデン帯の連ドラの初回で、視聴率5%を切るのは異例中の異例。

 全話平均視聴率3.9%の歴史的低視聴率で、8話で打ち切られたオダギリジョー主演「家族のうた」(フジテレビ系/12年4月期)でさえ、初回は6.1%で5%を超えていた。

 もともと、TBSの同枠は数字をもっておらず、前クールの「ぴんとこな」(玉森裕太主演)も、最高で8.8%。全10話平均で7.5%と低調だった。

 同ドラマは主役となる20歳の派遣社員の星見(川口)が、上司の麦太郎(田辺誠一)の妻・菱子(鈴木砂羽)に夫の浮気相手と誤解され、もみ合っている内に、2人の体が入れ替わってしまうコメディー。

 原作は垣谷美雨の人気小説「夫の彼女(カノジョ)」で、ワキを鈴木福、片平なぎさ、柳沢慎吾、山村紅葉らが固めている。

 川口は過去に「桜蘭高校ホスト部」(TBS系/11年7月期)、「放課後はミステリーとともに」(TBS系/12年4月期)で主演を務めたことはあるが、いずれも深夜帯で、ゴールデン帯の地上波の連ドラでの主演は初めてのこと。

 低視聴率の大きな原因は、裏にテレビ朝日系の人気ドラマ「ドクターX外科医・大門未知子〜」(米倉涼子主演)があること。24日の第2話は23.1%をマークし、初回(17日)の22.8%を上回った。

 「ドクターX」の前作が放送された昨年10月期にTBS系が放送したのは、同じ医療系ドラマの「レジデント〜5人の研修医」(仲里依紗主演)だったが、最高で9.7%、最低は4.4%。全10話平均で6.7%と、やはり悲惨な数字だった。

 前作以上に好調な出足を見せている「ドクターX」が裏にある以上、「夫のカノジョ」が高視聴率を獲るのは至難のワザ。初回で5%を切っているようでは、先行きが思いやられる。キャスト的にも弱く、ゴールデンの連ドラ初主演となった川口に、全責任をかぶせるのも少々かわいそうな気がする。
(坂本太郎)

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