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軍事衝突最高レベル 自衛隊・米軍が中国軍スクランブル制圧(1)

 領海ばかりか、我が国の領空をも脅かし始めた中国が一転、恐怖に慄きだしているという。

 ご存じの通り、中国は11月23日に尖閣諸島を含む東シナ海上空に「防空識別圏」を独断設定。これに米国が烈火のごとく猛反発したことから、軍事衝突もかくやという“一触即発”の事態に陥っているのだ。
 政治部記者がこう語る。
 「尖閣強奪を狙い、日本の領海を侵犯し続けてきた中国は、空域の制圧を目論む軍部の声に押されて『防空識別圏』を設定。これに従わない外国機は撃ち落とすと警告したのです。ただ、今ではそれが“大いなる誤算”ともっぱら。中国は『識別圏』を設定すれば、シリアへの軍事介入に失敗、10月には国債が債務不履行寸前にまで追い込まれたオバマ政権が、これを黙認すると読んでいた。ところが、そのナメきったやり口が米政府の怒りを買い、身動きが取れなくなってしまったのです」

 実際、米国は中国が「防空識別圏」を発表するや猛反発。数時間後にはケリー国務長官とヘーゲル国防長官が会見に及び、「日中が衝突した際には日本を守る」と、その卑劣さを真っ向から批判したのだ。
 また、11月26日には中国当局に通告せずに米軍の戦略爆撃機『B52』2機が尖閣諸島上空を悠々と飛行。翌27日〜28日には米海軍原子力空母『ジョージ・ワシントン』や米イージス艦6隻、米軍艦載機75機が沖縄本島周辺海域を航行。海上自衛隊のヘリ搭載型大型護衛艦『ひゅうが』などの護衛艦15隻と自衛隊機50機とともに、実戦さながらの演習を行ったのである。
 「しかも、中国を“仮想敵国”と見なした米国の動きはこれだけではなかった。潜水艦や艦船への探知、攻撃能力を持つ最新対潜哨戒機『P8』6機を12月1日付で沖縄嘉手納基地に配備すると発表。地上戦まで想定した軍備を行いだした。また、その一方で米国のこうした支援を背景に日本は中国側への民間航空機の飛行通告をストップさせ、自衛隊機、海上保安庁の航空機を中国の識別圏に従来通り飛行させるよう指示したのです」(防衛省担当記者)

 ちなみに、この米国の強靭姿勢に恐れをなした中国側は、同国の『新華社通信』が11月29日になってこんな報道を伝えたほど。
 〈中国空軍の報道官によれば、日本の早期警戒管制機『E767』や自衛隊主力戦闘機『F15』など10機と、米軍哨戒機『P3』などの偵察機2機が防空識別圏に入ったことを確認。(中国の)主力戦闘機『スホイ30』と『殲11』が29日午前にスクランブルをかけた〉

 ただし、日本の防衛省によれば、そうした事実は全く見受けられず、苦し紛れのデマだったことが露呈しているのである
 一連の報道を軍事評論家がこう分析する。
 「これは、中国が米国の虎の尾を踏んでしまったことに恐怖を抱き、その対応にあり得ないほどオタつきだした証拠。拳を振り上げたものの、予想を遥かに超える米国の逆鱗に度肝を抜かれてしまっているのです。ただ、自国民に対しては弱腰姿勢を見せられない。そのため、戦闘機が緊急発進したと偽報道をさせた疑いが極めて高いのです」

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