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『相棒』第12話「招かれざる客」キャラを崩す小芝居が笑い呼ぶ

 テレビドラマ『相棒』第12話「招かれざる客」が、1月19日に放送された。今回は会社の金を横領して逮捕され、2週間前に出所したばかりの市田の遺体が発見されたことが事件の発端である。捜査一課の事故死という判断に疑問を抱いた杉下右京(水谷豊)は、市田が持っていた観光ガイドに印があったオーベルジュ(宿泊設備のあるレストラン)へ向かった。

 『相棒』は、警視庁特命係の右京と神戸尊(及川光博)が難事件を解決する刑事ドラマである。相棒というからには二人で一緒に事件を解決していくことが王道であるが、今回の前半では別行動を取る。基本的に推理は右京が上手である。そのため、別行動となると神戸の行動が失敗に終わりがちである。現実に元日スペシャル「聖戦」では、右京と別行動をとった神戸は真犯人の自供を録音しようとして失敗した。

 これに対して、今回は別々に捜査しながら、二人とも同じ方向性に辿り着いた。そして合流した二人は互いの捜査結果を情報交換し、事件の真相に近付いた。二人は文字通り捜査の相棒になっている。神戸が特命係に配属された当初はギクシャクした関係であったが、今では別行動を取っても信頼し合っていた。

 オーベルジュにはすでに複数の先客がいた。彼らはアガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』のように、ある意味では全員が関係者であった。真相をあぶり出すために、彼らの前で右京と神戸は小芝居を打つ。真相を明らかにするためとはいえ、嘘の言動で相手を揺さぶる特命係の手法が公正であるかは疑問がある。それでも右京がスマートに見える理由は、暴力や暴言で脅す威圧的な取り調べが、現実の警察社会でも横行しているためであろう。

 右京と神戸の小芝居では、二人の普段とは異なるキャラクターが楽しめる。『相棒』は二人の特徴的なキャラクターが魅力であるが、そのキャラクターを崩し、言いそうにないような台詞を言わせることで大きな笑いをもたらした。重たいテーマも扱う『相棒』であるが、今回は軽く楽しめる内容であった。
(林田力)

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