「野球コンテンツがここまで人気がなくなるとは想像もしていませんでした。コストの割に全く収支が合いません」(芸能プロ関係者)
NHKを筆頭とする民放キー局が想定外の結果に恐れおののいている。巨人対ソフトバンクとなった今年の日本シリーズ。2000年の「ON対決」以来の好カードとして話題性を集めたのだが、視聴率は一向に伸びなかったのだ。
「フジテレビが気合いを入れて放送した第1戦の平均視聴率は8.4%、ラグビーW杯日本対南アフリカ戦とかぶった第2戦(TBS)が7.3%。日本テレビが中継した第3戦が9.7%、第4戦は初めて2桁の11%でしたが、最低でも視聴率15%超えは欲しかった。放映権料は1試合あたり、3〜5億円もかかる。ソフトバンクが4連勝と圧勝だったとはいえ、これではとてもじゃないが割に合わない。球界関係者からは『地上波だけでなく、BS、CSの視聴率も含めろ』との意見が出たが、筋違いも甚だしい。日本シリーズがコンテンツとして人気がなくなっていることを認めざるを得ない」(大手広告代理店関係者)
民放キー局編成マンがさらに畳みかける。
「日テレが放送したラグビーW杯の放映権料より高いのが野球なんです。しかも、視聴率が悪い。これでは営業が維持できない。平場のレギュラー番組を放送した方が利益率が高いんです」
’20年は東京五輪が控えているため、さらに地上波でのプロ野球中継の数は減る予定だという。
情けない話だが、野球は専門チャンネルでしか見られない日が間もなくやってくる。