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ファンとの“公約”かCS逆転Vか 藤浪の登板回数制限で揺れる阪神

 逆転で日本シリーズ進出をもくろむ阪神が“究極の二択”を迫られている。
 「阪神のクライマックスシリーズ(CS)進出は確実です。そのため終盤戦の先発ローテーションを巡り、藤浪の扱い方が難しくなってきました」(チーム関係者)

 藤浪晋太郎(19)は高卒1年目ながら、虎のローテーションを堅守。新人王争いでも、ヤクルト・小川、巨人・菅野に勝ち星こそリードを許しているが、防御率は(9月15日現在)トップだ。規定投球イニング数さえクリアすれば“当確ランプ”が点灯する可能性は十分にある。
 「ところが、ここにきて厄介なことになっている。虎のフロント陣は“登板過多”による故障、2年目以降を見据えた育成ビジョンとして、1年目の登板イニングを144回以下に制限するとファンに公言していた。藤浪の将来は、虎の近未来に直結する重要事項だからこその話だが、それが今、大きな足枷になろうとしている」(トラ番記者)

 確かに、投球回の制限=144イニング以下という数値なら、「これ以上投げさせない」という目安となる。
 しかし、今の藤浪は“右のエース”も同然。巨人叩きに欠かせない戦力であり、ファンとの“公約”にこだわって、その右腕に「5〜6回、100球」などの交代目安を立てれば、絶対的クローザーを持たないリリーフ陣が崩壊してしまう。CSで巨人をひっくり返すとなれば、藤浪に少々の無理をしてもらわなければならないのが実情だ。
 「新人王獲得のアシストという意味で、144回以上投げさせた方がいいとの意見もチーム内部から出てきているが、1年目の場合、その疲労感はシーズン終了後にドカンと一気に出る。新人年に活躍した投手が2年目に沈むのは、その疲労感を払拭できないまま次の年のキャンプに突入してしまうからだ」(前出・記者)

 出し惜しんで負ければファンの怒りは爆発する。登板させたとしても、未来に影響が出るようなことになれば大問題になる。
 どちらに決まったにしても、阪神は叩かれる運命にあるようだ。

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