片桐は、弁護士の松本を支えるパラリーガルという法律事務職員を演じている。刑事専門弁護士という硬めの題材ながらも、片桐は目を開けたまま寝てみたり、地面にうつぶせになる「土下寝」などユニークなアクションで笑いを起こしている。「あの演技はほぼ、片桐さんのアドリブです。台本なんかでは『寝る』としか書いてないけど、目を開けたまま寝ている片桐さんを見て、監督が面白いと即採用。そういう“遊び”の部分では松本さんや香川(照之)さんも楽しんで絡んでいます」とは制作会社関係者。
芸人ならではのアドリブセンスに他のテレビマンも注目している。「さすがに主演にはなりえませんが、もともと業界内には『ラーメンズ』の笑いが好きという人は多いんです。片桐さんのところには、このタイミングならばと、次のドラマの話とかいろいろ入ってきているようです。一服の清涼剤としては面白いですからね。とはいっても、元はお笑いですから。事務所のほうも基本はお笑い優先で仕事をしていかないといけないと、うれしい悲鳴を上げているようです」とある芸能プロ関係者。
お笑いタレントは器用といわれているが、お笑いのジャンルからまた新たな俳優が生まれそうだ。