10月10日、サッカー日本代表はハイチと親善試合を行い、3対3というお粗末なドロー決着を見せた。試合後、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(59)は「これがW杯予選でなくてよかった」と、ボヤくことしきり。さらにW杯本大会出場を決めた時点で鎮静化したはずのハリルホジッチ監督の去就問題まで再燃し始めた。
「ハリル監督は協会の旧体制が招致した指揮官。そのためW杯予選で苦戦していた頃はハリル監督を切る大義名分もあったわけですが、本大会出場を決めたことで、切る理由がなくなっていたのです。契約続行の交渉において、ハリル監督側が主導権を握っていました」(専門誌記者)
ハリル監督の契約は1年ごとの更新制だ。推定年俸は2億5000万円。代表指揮官の中でも高額なほうだが、W杯出場を確実にしたことで強気の交渉を進めていた。昇給のほか、「親戚の病気」など有事の際の帰国許可などを求めていたという。
交渉の主導権は完全にハリル側にあったわけだが、今回ブザマな引き分けを演じたことで形勢は逆転。協会は「飲めないものは飲めない」と言い切るようだ。
「ハイチ戦では、若手や出場機会の少なかった選手をテストする予定でした。その件は協会とも合意していたんですが、スタッフが選手を推薦すると、『こんな選手を使うつもりはない』と突っぱねていた。ワンマンな言動は、負ければ孤立無援を招く」(同)
W杯出場が決まった頃、要職を追われた旧体制の面々が復権するとの情報もあった。現体制にすれば、不穏分子は完全に切り捨てておきたいところだろう。
「ハイチ代表に、ガンバ大阪の練習生だった日系米国人がいました。彼は外国の専門誌が『期待のベスト5』に取り上げたほどの逸材で、協会幹部も推薦していましたが、ハリル監督は国内リーグを軽視してきたのでノーマークでした」(関係者)
電撃解任もありうる? 凄まじい覇権争いになるかも…。