「売れっ子芸能人に、金魚のフンのようについてくるのがスタイリストとメークなんです。ペアでやって来ては、高いギャラをもらっている。制作費赤字の3割は、この2人に対するギャラですよ」(制作会社幹部)
ちなみに、気になるギャラの内訳だが…。
「NHK大河ドラマの主演クラスともなればスタイリストで1本50万円〜。メークが40万円〜。しかも、タクシー代や弁当代も別途支払うんです。おまけに、タレント並に控室をあてがわなければならない。本来はタレントの部屋に行ってメークとスタイリングを済ませればいいんですが…」(制作会社AD)
こうした銭ゲバ連に、もっとも頭を抱えているのが、バラエティー番組の制作現場だという。
「確かに、ドラマや映画はこうしたスタイリストやメークがいないと成立しないが、バラエティーの場合は、局専属のメークで大半がまかなえるんです。衣装だって、そんなに個性的な服は必要ない。だから、ドラマの10分の1の金額提示になってしまうんです」(放送作家)
ところが、たちの悪いスタリストに当たると、タレント事務所からクレームがテレビ局に入るという。
「特にアイドルを数多く抱えるJ系はひどい。平均で10〜20万円吹っ掛けられます。ぶっちゃけ、局の衣装さんが用意した服を着ればいいんですよ!」(キー局プロデューサー)
セレブと呼ばれる超売れっ子スタイリストともなれば、軽く年収は5000万円を超えるという。
「制作現場にはポルシェやベンツなどの高級車がずらりと並ぶ。タレントかと思ったらスタイリスト、メークなんてパターンがしょっちゅう」(テレビ関係者)
制作費に見合う適正価格に見直すべきだ。