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玩具道〜「ソフビ魂」の巻

 【ソフビ魂とは?】
 親しみやすいソフビ素材に超造形・超彩色を施したソフトビニールフィギュアシリーズ。「大人向けのソフビ」をコンセプトに、高いクオリティを実現している。特撮ヒーローからアニメキャラクター、海外キャラクターなど幅広く柔軟なラインナップを見せる。(魂ウェブ紹介HPより)

 今回取り上げるのは初の固定フィギュアにして、初の“残念なシリーズ”だ。ソフビ魂は第一弾の『人造人間キカイダー』から始まり『イナズマン』、『宇宙鉄人キョーダイン』、『超人バロム・1』そして写真の『快傑ズバット』や『変身忍者嵐』、『アクマイザー3』など東映ヒーローを中心にラインナップを展開。
 シリーズ中盤から『仮面ライダーシリーズ』もついに参戦し、ますますのヒートアップ…のはずだったのだが、シリーズは『アマゾン』『クウガ』を最後にして、その後のラインナップからはいきなりの“サイズ変更”がなされた。
 つまり、同じ名称のハイクオリティソフビ=ソフビ魂シリーズとはいえど、殆ど別のシリーズになってしまったと言って良いだろう。シリーズのラインナップも『新世紀エヴァンゲリオン』や『バットマン』『スパイダーマン』といった面々がプッシュされ、仮面ライダーは『THE FIRST』、『THE NEXT』に絞られている。キャラクターのチョイスという側面からしてもまるで毛色が異なっているのが明確だろう。

 このシリーズの刷新の際には様々な問題が生じた。まず初代・仮面ライダー=旧一号からZXまでのライダーをリリースしていながら、新一号、新二号、スカイライダーを出さないまま旧ラインナップを打ち切ってしまったこと。つまり、10人ライダーが揃わないのだ。これはそれまでのシリーズを集めたファンにとっての裏切り行為ではないのか? これが、ユーザーからの激しいバッシング=非難の的となった大きな問題点の一つだ。
 もう一つはユーザーの希望をまるで反映しないシリーズに変貌してしまった点である。シリーズの展開にあたって、雑誌などで発売希望キャラクターランキング=人気投票が行われたのだが、第一位に輝いたのは『ロボット刑事』であった。がしかし、シリーズ改変に伴ってそれまで応援し続けたユーザーの声は見事に無視されてしまった。

 2010年9月現在まで、当然の如く『ロボット刑事』は発売されておらず、一方新シリーズのソフビ魂は多量の在庫を余しているようにしか見受けられない。
 これは、どう考えてもこのシリーズ途中でのサイズ変更がユーザーの反感を買った=見捨てられてしまったのではないか? メーカーがユーザーに仇なすような事があっては絶対にならない。
 ハイクオリティソフビの復興を願って止まないのと共に、こうした悲惨なシリーズラインナップは二度と見たくないという思いで一杯だ。

●ソフビ魂ラインナップ一覧
http://tamashii.jp/item/itemlist.php?pageno=1&pref=135

(小野寺浩 山口敏太郎事務所)

【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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