安倍晋三首相が交渉参加を表明したTPP(環太平洋経済連携協定)だが、舞台裏では米国側のこんなアホな要求もあったという。
狭い日本独自の“文化”ともいうべき軽自動車の優遇税制に対するこの理不尽なイチャモンは、結局、今後の協議に委ねられることになったのだが、シタタカな相手にいつまで“踏ん張れる”かは不透明…。今やハイブリッド車並みの燃費性能を誇る「軽」の“お得な買い時”を、是が非でも逃さないようにしなければならないのだ!
4人家族のAさん(40)。以前乗っていたミニバンから軽自動車ホンダ『N BOX』に買い替えた。
「前の車は10年くらい乗っていました。大人数乗れるからと、少々予算オーバーながら購入したのですが、ほとんど私しか乗らなかった。車体が大きいから取り回しは不便、燃費もあまり良くないし、いよいよ買い替えることにしたのです。最初は軽をバカにしていたのですが、ディーラーで実車に触れたら、イメージしていたものよりはるかにクオリティーが高い。すっかり見直しましたよ。もちろんウチではこれがファーストカーです(笑)」
かつて、特に地方ではセカンドカーの代名詞ともいわれたが、今や都市部でも軽自動車を見直す動きは加速している。
平成24年3月末現在の全国世帯あたりの軽四輪車の普及台数は、100世帯に51台(全国軽自動車協会連合会調べ)となっており、もはや2世帯に1台は軽自動車を保有していることになる。最近の軽は魅力的な装備や居住空間を有しており、以前のモデルとは全くの別物だ。それを示すかのように、今年1月の軽新車販売台数は約15万4000台(同会調べ)と、同月としては過去最高を記録している。
まさに「いつ買うか? 今でしょ!」という状況なわけで、編集部オススメの軽自動車を紹介するとともに、軽のメリットや魅力、さらにはお得に購入する方法などをお伝えしよう。
◇軽自動車は何と言っても維持費が安い!
あらゆる部分で安さが魅力の軽。たとえば一般的な乗用車(2.0リットル)クラスの自動車税は、1年間で3万9500円。これが軽になると7200円(自家用車)になる。他にも意外なメリットがある。たとえばタイヤだ。車が走る以上、必ず必要なパーツだが、これが結構高価。普通乗用車のタイヤ交換で1台分10万円もかかったなんてケースは珍しくないが、軽用はサイズも小さく普及台数が多いのでタイヤの単価が安い。1台分で1万5000円なんて店もあるから、これだけで相当な節約にもなるのだ。そして、燃費の向上もさらに進化している。
「最近の主流はハイブリッドカーですが、燃費こそ良いものの、そもそも車両価格が高いですよね。それに比べて軽は圧倒的に価格が安く、燃費もハイブリッドに負けず劣らず良くなっています。3月4日に発売されたスズキの新型『アルトエコ』は、車体構造の設計などを見直して、従来モデルよりも約20kgの軽量化に成功。プリウスをも上回るリッター33.0kmを達成しました。確かにハイブリッド車はエコイメージが強いですが、もはや本当のエコカーは軽といっても過言ではありません」(自動車雑誌ライター)
◇個性豊かな車種から選び放題!
軽というと装備を簡略化した安っぽいイメージがあるのと、何より「狭い」「カッコ悪い」と思いがちだか、それはもはや過去のこと。最近の軽は用途に合わせて、さまざまなタイプが選べる。
昨年、彗星のごとく現れ、軽自動車市場を席巻したのが、先のAさんも購入したホンダの『N BOX』。
「背の高い軽というとダイハツ『アトレーワゴン』などがありましたが、それよりも長さや幅など全てにおいて5〜10cmも大型化に成功しました。外装は屋根だけ色を変えたツートン仕様を設定するなど、おしゃれ部分にも力を入れ、爆発的にヒットしています。大きくなった割に、リッター24.2kmという燃費の良さも受けています」(ディーラー営業マン)