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サンマーメンについて

 「サンマーメン」をご存じだろうか? 「にしんそば」と同じ発想で「秋刀魚」が乗ったラーメンでは、と思われるかもしれないが、それにしてもなぜ「マー」と延ばすのか疑問が残る。

 実は、「サンマーメン」とは、戦前から神奈川県に伝わる、もやしや肉野菜のあんかけが乗ったラーメンのことなのだ。「サンマーメン」の名称の由来については、もやし・肉・野菜の三種類を使うので「三馬麺」とした説や、生きの良い材料を使うので「生馬麺」と名づけた説などあるそうだ。

 最近は、コンビニエンスストアのご当地弁当フェアや、デパートのグルメ祭りなどで、神奈川県のご当地グルメとして「サンマーメン」が活躍する場面を見かけるようになった。

 記者は高校を卒業するまで神奈川県の横須賀市で育った。いきつけのラーメン屋では、いつも「サンマ」と告げて注文を済ませていた。その店の「サンマーメン」は、しょうゆ味の細麺で、とろみが効いていた。また、繁華街に出ると、塩味のあっさりしたあんが太麺に乗せられていたり、酢で味つけがされていたりと、店によって様々な「サンマーメン」が提供されていた。初めてのラーメン屋でも、とりあえず「サンマ」と頼めば、メニューになくても「すみません、うちは、もやしそばになっちゃうんです」などと済まなそうに答えてくれた。

 それが、東京に来てから、ラーメン屋で「サンマ」と頼むと、「は?」といぶかしがられた。最初はなぜ「サンマ」で通じないのかがわからなかった。じきに、「サンマーメン」がローカルであることを悟った。讃岐からの上京者が「天ぷら、ちょうだい」と頼み、(天ぷらうどんではなく)天ぷらそばが出てきて腰を抜かすのと同じかもしれない。

 「サンマ、ちょうだい」と告げるだけで、全国のラーメン屋から「あいよ」と生きの良い返事が聞かれるまで、「サンマーメン」には活躍してもらいたい。(竹内みちまろ)

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