「思春期の少年少女にありがちな自意識過剰やコンプレックスから発する一部の言動傾向を小児病とからめ揶揄した俗語 (wikipedia「中二病」より引用)」
とのことだが、「自意識過剰やコンプレックスから発する一部の言動傾向」とはどのようなものだろうか。また、その言葉の元ネタは何だろうか。
2ちゃんねるまとめブログ「ねたAtoZ」で紹介されている「中学生がよく覚えたてに使いたがる言葉」というスレッドがある。記事では
「ルーティン」「イニシアティブ」「ロジカル」
などの、実際に大人がビジネスの現場で使いそうな英単語や、あるいは
「因果関係」「需要と供給」
など、意味が少し抽象的な日本語などが例に挙げられている。今回は以上のような「中二病」の症状に悩まされている人達が使いがちな単語と、その由来について考えてみた。
■巨大な陰謀や戦争の渦中にある自分を演出
【例1】「それが世界の選択か…」
2ちゃんねるの有名なコピペから。TVのニュースで演説するアメリカの大統領などをチラ視し、憂鬱そうに溜息を吐き、携帯でどこかに電話をかける。
「俺だ。ブッシュはどうやら俺たちとやる気らしい。ああ、あいつなりの選択だな…」
【例2】「あるいは我々にそう思わせたい第三者の思惑が…」
漫画・アニメの『攻殻機動隊』などでよくあるケース。何か事件が発生し、犯人と被害者が特定される。利害関係も洗い出され、誰が何のためにこんな犯罪を犯したのかはすでに明白だ。だが特務機関の諜報員はそれだけでは満足しない。
「この事件、検察がそれで納得するほど単純なものではなさそうね…まあ、大衆やマスコミはわかりやすい「悪」を好むものだけれど…」
そして例2のセリフを口にし、陰謀でかき消されそうな真実を突き止めるため、動き出す。
■「特別な存在である自分」を演出
【例3】「何かずれてるような感覚なんだ…」
『機動戦士ガンダムUC』の主人公、バナージ・リンクスのセリフ。「バナージって、たまに遠くを見るような顔するよね」と可愛い女の子に話しかけられると、冷めた感じで「自分と世界との違和感」を語りだす、思春期特有の反応と、中二病的感性が合わさったものだと言える。
このほかにも、中二病的な発想や想像力は、その多くが漫画やアニメ、ゲームなどのセリフからとられていることが多い。オタク大国・日本ならではの現象といえなくも無いだろうか。(小山内)
【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/