日テレは『家政婦のミタ』で松嶋菜々子の夫役で注目された長谷川博己を『雲の階段』の主役に起用する。『八重の桜』にも出演中で実力派と評判の役者だ。
テレビ東京系『鈴木先生』では初主役。こちらの評判もよく、DVDも売れたため映画化された。今回が2度目の主役である。
「『家政婦のミタ』の一部スタッフと組み、オリジナル脚本で攻めていく骨太の作品」(番組制作関係者)
かたやフジは、日曜夜9時のドラマ『ドラマチック・サンデー』(現在放送中のドラマは『denner』)を打ち切り、新たに水曜夜10時に桜井翔を主役に起用するドラマをぶつける。タイトルは『家族ゲーム』で、かつて松田優作主演でヒットした映画のリメイク。
現在放送中の『ピカルの定理』は、深夜から昨秋、水曜10時に昇格した。しかし、視聴率は6〜7%とまったくふるわず3月末で打ち切り。その後釜に桜井が座るわけだ。
「『ピカルの定理』は吉本枠で、“フジがまた切ったな”という印象です。フジからどんどん吉本系番組が減っている」(テレビ雑誌編集者)
そこでジャニーズの登場である。ただ桜井VS長谷川の戦いは、桜井の人気頼みという側面だけが目立ち、分が悪い印象が残る。
「フジがあとからぶつけてくるドラマ枠はきわめて弱い。相手を潰すだけが目的なので、主役を誰にするかだけに重点を置き、企画内容がおざなりになっている」(芸能界事情通)
この『水10戦争』にはフジの焦りがよく表れていて、結果はもうみえている?