サッカー欧州CL特集 アノルトシス キプロス旋風だ

　欧州CC初出場を果たす国がある。キプロス共和国だ。アノルトシスは予選トーナメントを勝ち上がり、同国のクラブチームとして初のグループリーグ出場を決めた。

　キプロス共和国はトルコの南、東地中海上に位置するキプロス島の大半を占める島国。キプロス島は南北で2つの国家に分かれており、トルコ系住民支配地域は「北キプロス・トルコ共和国」、ギリシャ系住民の支配地域が「キプロス共和国」である。北キプロスとの比較から「南キプロス」と呼ばれることもある。
　8月27日、本戦初出場を決めたギリシャのオリンピアコスとの一戦では、GKアリアン・ベカイが相手の猛攻をことごとく好セーブする大活躍で勝利した。キプロス・サッカー界の歴史を塗り替え、国内でも大きな話題となった。
　8月には元ブラジル代表のサヴィオが加入した。「大一番で戦った経験があるし、プレーする時のスピードと創造力は、今でも落ちていない」(サヴィオ)という新戦力の加入で、グループリーグ突破を果たし、キプロス旋風を巻き起こすことができるか。