ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏が言う。
「石川はいまだスイングが試行錯誤のうえ、松山と比べパワーが下。米ツアーは日本と違い移動が物凄く大変なため、華奢な石川にとって4日間プレーするのは精神的にも体力的にもきつい。今後も、チャンスをモノにするのに時間がかかるでしょうね」
メモリアル・トーナメントの会場となったコースは、ゴルフの帝王ジャック・ニクラウスが設計した難コースだったという。
「松山があのコースでプレーオフを制したのは大したものです。対して石川の場合、飛距離にこだわるゴルフをやってきたものの、体力を強化して自然と飛距離が伸びてきたわけではない。米ツアーは、ラフに入ったらノーチャンス。フェアウェーをキープし、その人なりの確率の高いショットで臨まないと優勝できないんです。自分のゴルフはこうだ、ここが凄いというような武器を持たないとダメです」(同)
結局、スイング自体もおぼつかない石川は、今後も五里霧中ということか。
「一流のコーチをつけて、二人三脚でゴルフを作っていかないとチャンスさえも巡ってこないでしょうね。しかし、彼にはまだ父親の影がチラチラする。このままでは焦りばかりが募るだけでしょう」(スポーツ紙記者)
今年中には米ツアー初優勝を果たしたい石川。ファンはヤキモキしているだろうが、このままでは松山とともに“両雄”扱いされることさえ危うい状態だ。