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理事長選後から始まった角界内部抗争

 日本大相撲協会ナンバー2の要職、事業部長の九重親方(元横綱・千代の富士)が落選するという大波乱が起きた1月末の理事選。
 「北の湖理事長の属する出羽海一門としては、公然と反旗を翻し、次期理事長の座に虎視眈々の九重をどうしても排除したかったんです。そのため、出羽海一門の余り票を対抗馬の友綱(元関脇・魁輝)に流して九重を落とした、というのは公然の秘密。もちろん、やられた九重サイドも黙ってはいません。九重に近い親方たちは『この借りは必ず返す』と息巻いていますよ」(担当記者)

 この陰湿な九重追い落としの余波が意外なところに波及している。理事選に狂奔したのは九重陣営ばかりではない。出羽海一門のおかげで、わずか2票差で際どく2期ぶりに返り咲いた友綱陣営でも、票読みや囲い込みが壮絶を極めた。基礎票が4票と当選ラインに遠く及ばなかったからだ。
 「伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が一門の第1候補だったため、それしかもらえなかったんですが、友綱親方の計算外だったのが、旭天鵬、魁聖という弟子2人を太刀持ちや露払いとして土俵入りに協力させている横綱・白鵬の師匠、宮城野親方(元幕内竹葉山)が、自分ではなく伊勢ケ浜支持に回ったことでした」(一門関係者)

 この報復が早速起こった。友綱親方が宮城野親方に「もう土俵入りに協力しない」と旭天鵬、魁聖の引き揚げを通告したのだ。
 とばっちりを食った格好の白鵬は、「貸してくれないというのだからしようがない」と、慌てて一門外の豊ノ島に太刀持ちを、臥牙丸に露払いを依頼する始末。九重サイドも、これからさまざまなところで嫌がらせや報復を始めるはず。

 大相撲界の内部抗争、まだまだ目を離せない。

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