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大物外国人は疫病神だった!? 楽天に襲いかかる解かれたはずの“呪い”

 2013年Vチームの東北楽天イーグルスは14年シーズンで苦戦が続いている。絶対的なエース、田中将大の退団による投手力のダウンは想定内だったとしても、打線の低迷はいただけない。チーム総得点181は、リーグワースト(14年6月1日時点)。好機で“あと1本”が出ないのだ。
 「13年はジョーンズ、マギーの両外国人選手が活躍しました。ジョーンズは打率こそ高くないが、一発の脅威がある。対戦投手は彼の後を打つマギーのことも恐れ、相乗効果を発揮していた」(スポーツ紙記者)

 そのマギーの後釜として獲得したのが、メジャーの実績も十分なケビン・ユーキリス(35)だった。しかし、打率2割1分5厘で本塁打は1本。変化球の多い日本球界に慣れる前に左足かかとを故障し、治療のために米国へ帰国してしまった。そんな“期待外れの助っ人”が古巣・レッドソックスのイベントに登場した。
 「04年の優勝から数えて10周年というイベントでした」(米国人ライター)

 04年のワールドシリーズ制覇は、レ軍にとって忘れることのできない節目になった。それまではベーブ・ルースを無下に放出した『バンビーノの呪い』を破って、86年ぶりの優勝。その呪縛を解き放ったメンバーの1人としてユーキリスも呼ばれたのだが、米記者団は日本球界や楽天の印象についても質問した。
 「1日も早く完治させて、日本に戻りたい。(離脱した)僕の穴を埋める選手が必要であれば、気にしないで獲得して欲しいという話も僕の方からした」

 その言葉通り、楽天は前巨人のボウカーを獲得。ユーキリスの復帰を待てないほど打線の低迷は深刻であり、このまま「彼自身も引退してしまうのではないか」と、レ軍ファンは懸念していた。
 「ユーキリスは否定していましたが、04年のメンバーは大半が引退しており、そのきっかけは怪我や長期不振でした。皆、晩年の現役生活は気の毒なものばかり」(前出・米国人ライター)

 楽天自体も星野仙一監督が長期休養するアクシデントに見舞われている。その件はユーキリスも知らされていたらしく、「早く良くなってほしい」とエールを送っていた。
 ユーキリスは記念イベントで暗い話はすべきではないと思ったのか、こうも語っていた。
 「腰痛の原因は、いつも(敗戦の後で)怒って、星野サンはそのへんにあるものを蹴っ飛ばしているからだと思うよ。蹴るのを辞めるように、僕が言っていたと伝えて」

 闘将が見せる一面に、米国メディアも失笑していたという。しかし、レ軍ファンは『バンビーノの呪い』の第2弾として、Vメンバーの大半が04年後に不遇続きなことを心配している。故障で一時帰国した助っ人がそのまま引退したケースは少なくない。
 もしや、楽天は“バンビーノの不幸”だけ獲得してしまったのか。

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