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江戸時代、ネズミは人々に愛されるペットだった!

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画像はイメージです

 2020年の今年は子年、干支はネズミとなる。子年だけに、初詣でお参りする神社やお寺もネズミに関係した所が注目を集めているようだ。

 そんなネズミは、実は江戸時代に人々に愛されるペットとして親しまれていたようだ。主に明和年間(1764〜72年)から人気を集め始め、なんと飼い方のマニュアルも発行されていた。安永4(1775)年には「養鼠玉のかけはし」が、天明7(1787)年には「珍翫鼠育草(ちんがんそだてぐさ)」がそれぞれ発行されており、いずれも飼育管理方法や珍しいネズミの品種が紹介されている。現代でいうハムスターやモルモットの感覚で愛玩用として親しまれていたようだ。なお、江戸時代に飼育されていたネズミは「鼠」と「のらこ」の2種類があり、それぞれ今で言うドブネズミとハツカネズミだったとみられている。

 しかし、なぜ江戸時代の人々はネズミをペットにしていたのだろうか。ネズミは穀物などの作物を荒らしてしまうため、昔から害獣とみなされることも多かったはずだ。

 その点について、前述のネズミの飼育専門書「養鼠玉のかけはし」は以下のように説明している。要約すると「ネズミは七福神のうち大黒天のお使いであり、十二支でも第一位に選ばれている。北の方角を司るため、陰徳すなわち人に知らせずひそかに行う善行や恩徳の象徴でもある。多産であるため子孫が絶えることなく、孝行にもつながる」とのことで、縁起の良い生き物であると考えていたようだ。また、生き物を大切にすることで功徳を積むことができる、という考えとも合致していたものと考えられる。

 ちなみに、江戸時代にはネズミ以外にも犬や金魚など、様々なペットの飼育書や園芸関連の専門書が発行され、ベストセラーとなっていたようだ。江戸時代はペットを飼って楽しめるだけの余裕が人々に出てきた時代であったことを示すと同時に、時代が変わってもペットを愛し、大切にしようとする人の心は変わらないものであることを我々に伝えてくれる。

(山口敏太郎)

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