02年にスタートした同大会は、今年で節目の10回目を迎えました。今回は「がんばろう日本! 新宿から思いを太鼓にのせて」をスローガンに、東日本大震災の復興支援を目的に、募金活動も行いました。
エイサーは簡単にいえば、沖縄流盆踊りで、本来は旧盆の時期に先祖を供養するために生まれた沖縄の伝統芸能です。最近では時期にとらわれず、様々な場所で披露されるようになってきました。太鼓を叩く男性の勇壮な踊りが中心ですが、女性の手踊りが華を添えることも多いです。昨今では伝統に新しさをミックスさせた創作エイサーも増えてきました。
さて、30日当日は新宿東口のアルタ前を起点に、新宿通りをメーンとして、歌舞伎町や西口の計12会場で踊りが披露され、まさに新宿の街が沖縄一色と化しました。参加したのは首都圏で活動する団体を中心に全23団体。これらの団体が場所を替えながら演舞を披露。沖縄の団体も参加し、本場のエイサーを見せてくれました。沿道では多くの観衆がエイサーに酔いしれ、まつりは終わりを告げました。
今ではすっかり、新宿の夏の風物詩となった同大会。来年以降も、東京の人々に沖縄の伝統芸能の良さを伝えていってほしいものです。
なお、同日、同大会の関連で新宿文化センターにて「沖縄音楽フェスティバル」、新宿伊勢丹で「大沖縄展」と「オリオンビアフェスト」も開催され、こちらも大盛況で幕を閉じた。
(ミカエル・コバタ)