「今年の26時間テレビで目立ったのは総合司会の島田紳助の司会能力の高さ、明石家さんま、ビートたけしの両大御所の面白さぐらい。あとはさほど面白みのない企画がダラダラ垂れ流されていただけ」(民放バラエティー番組関係者)
紳助が司会を務めただけに、今年の3大企画のうち2本は「クイズ!ヘキサゴンII」の出演者の「ヘキサゴンファミリー」絡み。
「3大企画は番組全体を通してヘキサゴンファミリーと『ネプリーグ』などほかのクイズ番組のレギュラーが対決する合宿形式、クリス松村と『アンガールズ』の山根良顕による『感動のイカダマラソン』、そしてもう1本がFNS各局対抗の『三輪車12時間耐久レース』だった」(芸能ライター)
3大企画であれば、しっかり時間とお金をかけて成功させることがそのまま番組の成功につながるはずだが、不景気により肝心のお金がなかったためか、“やっつけ感”の見えるイマイチのデキだったという。
「クイズは『ヘキサゴン』や『ネプリーグ』が黙っていても高視聴率だったので、問題はなかった。しかし、イカダは、素人のクリスと山根にイカダを手作りさせて都内の川を下ってお台場を目指させるムチャぶりで、案の定、途中リタイヤ。三輪車レースも友人同士や家族など、選考基準がさっぱり分からない構成のチームが各局の代表。レース中からゴール時まで実況や感動エピソード披露で視聴者を泣かせに入り、紳助がうまくあおっていた」(同)
企画が低調となれば、自然と出演者が目立つ。
「紳助はうまく仕切り、やたら数の多いCMを挟んだ。夜中恒例のぶっちゃけトークコーナーではさんまが中居正広に堂々と倖田來未との仲を突っ込み、たけしは昨年に続いてノリノリで着ぐるみを披露。その一方で、どのコーナーでもネタにされた木下優樹菜と『FUJIWARA』の藤本敏史はあまりにも堂々としすぎて、交際自体が怪しく思えた」(放送作家)
そんな中でもかなり衝撃的だったのがエンディングだ。
「紳助が突如、『羞恥心』で大ブレークした野久保直樹のヘキサゴン降板を発表。野久保といえば、独立問題で事務所と確執があるとされ、ネット上では『引退か?』など大騒動となっている」(同)
番組のデキはともかく、話題づくりのうまさはさすがというべきか。