search
とじる
トップ > スポーツ > 名門横浜高校も原辰徳シンパに? アマ球界に広がる東海大ネットワーク

名門横浜高校も原辰徳シンパに? アマ球界に広がる東海大ネットワーク

 プロ野球界でもっとも広い人脈を持っているのは、巨人の原辰徳監督(56)だという。母校の東海大と、その系列校の先輩後輩たちが、日本各地で高校や中学硬式クラブチームの指導者を務めている。加えて、定期的にゴルフコンペを開催するなど、その結束力も強い。人脈と言えば星野仙一監督が有名だが、年齢的な理由で、いまはかつてのように顔が利かなくなってきている。先方も定年退職し、誰かを介してでなければ、お目当ての人と話ができないという。

 そんな原監督の東海大ネットワークが、甲子園の常連名門校を新たに“侵食”しようとしている−−。
 「横浜高校の小倉清一郎前部長が今夏での勇退を表面していますが、渡辺元智監督の勇退も規定路線と言われています」(アマチュア球界関係者)

 後任は東海大グループの国際武道大学を卒業した平田徹現野球部長である。
 渡辺監督は松坂大輔の女房役でもあった小山良男に一目置いていた。しかし、その小山は大学、社会人を経て2004年にプロ入りし、現在は中日ブルペン捕手を務めている。教員免許も取得しているが、アマ球界復帰はかなり先の話になりそうだ。
 「渡辺監督が『平田を見直した』と言った方が正しいかも。たくさんのOBが同校グラウンドに遊びに来ますが、みんなTシャツに短パン姿。大学のブレザーを着て挨拶をしたのは後にも先にも平田だけ。その謙虚さに、渡辺監督が評価を変えたんです」(前出関係者)

 平田部長は横浜高校野球部のOBだが、目立った成績は残していない。しかし、進学先の国際武道大学で「母校に行くときは正装」と、岩井美樹監督に厳しく指導されていた。もともと、真面目な性格だったそうだが、平田部長は“東海大イズム”に鍛えられ、渡辺監督の元に帰って来たというわけだ。
 「岩井監督の方針でしょうが、国際武道大の野球部は、私生活の指導が野球以上に厳しいとも言われています。その岩井監督をアニキと慕っているのが原監督です。東海大野球部の先輩でもあり、故・原貢氏も一目置いていました」(同)

 平田部長は保健体育の教諭として、母校の横浜高校に帰還。渡辺監督の下でコーチを務め、10年から部長職に昇格した。
 「横浜高校野球の門戸を叩く球児は多かれ少なかれ、自分は野球の天才だと思っています。自分に自信がなければ名門校の猛練習に付いていけませんが、渡辺監督はそういった天才たちの鼻っ柱を折り、謙虚さを習得させようと考えてきました。そういう意味で平田氏が適任だと判断したんでしょう」(大学指導者)

 横浜高校野球部には、渡辺監督の孫・佳明(3年)も在籍している。今夏の神奈川県大会準々決勝では4安打3打点と活躍し、佳明の卒業が渡辺監督の節目になるというのが、周囲の一致した見方だ。
 名門・横浜に“東海大グループのエッセンス”が加わろうとしている。

スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ