「フジが打倒『ミヤネ屋』(日テレ)を目標に新たに立ち上げるお昼の帯番組です。『バイキング』から横滑りするタレントはいません」(事情通)
なんとこれまでのバラエティー路線を止め、かつての『3時のあなた』や『TIME3』のような本格的なワイドショーを立ち上げるという。
「社会ネタを主婦にわかりやすいように解説していく。ニュース部門を別に設け、安藤優子や木村太郎、局アナなどが日替わりでニュースキャスターとして登場します。もちろん芸能などの鉄板ネタも外さない。一番のウリは、週に一度、ピン子や高橋らが日本各地に足を運び、地元に密着したニュースをレポートすること。地方の話題を取り上げることにポイントを置いている」(フジ編成関係者)
もっとも、バラエティー路線からワイドショー路線への大改革案に対し、フジ局内は大揉めだったようだ。
「若手クリエイターを中心に大反対の声が上がった。ワイドショーなんて今さらというわけです。フジはT層(10代男女)を筆頭にFM1・2層(20〜30代男女)の視聴者の支持があることで今の礎を築いてきた。『笑っていいとも!』で確立した30数年の歴史を誇るバラエティー路線から完全撤退するということは、フジの支持層を切り捨て、縁の無かった30代以上の視聴者を新たに獲得することになる」(若手制作プロデューサー)
しかし、数週間もすると局内からの反対意見も鳴りを潜めたという。フジの逼迫した財政事情が選択の余地を封殺したからだ。
「『バイキング』の赤字額は数千万単位に脹れ上がった。数字を取るために名ばかりのタレントを次々に投入したからです。今回の『−ザ・タイム』の一本当たりの制作費は800万円。『バイキング』が約1200万円だったことを考えれば破格の金額です」(関係者)
MCを務める主な出演者の出演料も格安に抑えられているという。中でも業界関係者を驚かせたのがピン子の金額だ。
「ピン子はドラマ『渡る世間は鬼ばかり』終了後、ドラマのオファーが激減している。NHK朝の連続ドラマ小説『マッサン』も収録を終えています。そのため一本当たりピン子は60万円〜という話。高橋も50万円〜、安藤などのフリーキャスターは30〜60万円です」(制作関係者)
フジの選択は果たしてどんな結果を導くのか。