2012年1月、山口敏太郎事務所の職員H氏はこの道了堂跡を現地取材し、プラスチック製の頭となった『首なし地蔵』とその頭部と思われる『地蔵の生首』のレポートを行った。
そして1年後、職員H氏は今年のお正月休みを利用し帰省先である八王子市へ行き2回目となる『道了堂跡』への取材を試みた。すると今回、不気味な写真が撮影されたので、改めてご紹介したい。
右の写真をご覧いただきたい。これは道了堂跡にある石碑のひとつなのだが、奥のベンチのさらに奥に謎の白いモヤモヤが確認できる。
しかも、よく見るとこのモヤモヤは人間の顔の形をしており、さらに右上にもうひとつ顔のようなものがあるではないか!
白いモヤモヤは鼻筋が高くシワのようなものも見える。右上のもうひとつの顔は口をガバッと開き何かを叫んでいるような表情に見える。
2つの顔に共通しているのは、どちらも目・鼻・口など顔のパーツがはっきりしており「憂いを帯びた悲しい表情」に見えるということである。
この写真を撮影した職員H氏はこの顔を一目見たとき、ある事件を思い出した。それはこの地で起こった2つの痛ましい殺人事件である。
1つ目の事件は昭和38年(1963)年、道了堂が廃墟になるきっかけとなった管理人老婆の強盗殺人事件。2つ目は昭和48年(1973年)の立教大学の助教授、大場氏が教え子の女子大生を殺害し道了堂跡に埋めたという事件である。
白いモヤモヤは心なしか怒りを露わにした老婆の顔のように見えるし、もう一つの顔もドクロのような顔をしている。この2つの顔は殺害された老婆と、土に埋められ骸となった女子大生の姿だったのだろうか…?(奇しくも今年2013年は老婆の殺人事件から50年、女子大生の殺人事件から40年という節目の年である)
山口敏太郎事務所はこの『道了堂跡』についてさらなる調査を続ける予定である。
(山口敏太郎事務所)