岡村がラジオで語ったのは、聞く人によれば他愛もない取るに足らない話だったが、本人にしてみれば史上最大の屈辱だったようだ。
「5月4日、TBSの駐車場でその人物と偶然、鉢合わせをしたそうです。以前から憧れていた人物で岡村は大きな声ではっきりと『おはようございます』と頭を下げて挨拶したそうです。ところが、なぜか完全に無視されてしまった。以来、岡村は悔しいやら腹が立つやらで『ず〜っと忘れられない、ショックだ』とついにこの日のOAでその人物の名前を暴露したんです」(放送作家)
岡村が「失礼だ」と公共の電波で批判したのは、『ザ・ベストテン』(TBS)『ニュースステーション』(テレビ朝日)などの名キャスターでお馴染の久米宏(68)。しかも、怒りはまだ収まらなかったようで…。
〈確実に気付いたはず。声も出したし頭も下げたし…。昔いつも楽しみに『ザ・ベストテン』を見ていた思い出を、ひとつひとつ消去していった。〜略〜 目は合ってたので、見逃すわけない。家に帰って寝るとき、目を閉じてもそのことを思い出した〉と切実なる心情を吐露したのだ。この話を人づてに聞き激怒しているのが久米本人だという。
「久米は真相を確認することなく一方的に批判する岡村のエキセントリックなやり方に腹を立てている。実際に岡村の背があまりに低く、本当に気が付かなかったらしい。仮に、百歩譲って挨拶をしなかったことで二回り以上年下の岡村にあそこまで批判される覚えはない。もちろん、共演も一度もしたことがない」(関係者)
岡村に近い関係者も今回の一件に限っては「少々、口が滑り過ぎた」と心配しているほど。
「生放送だから、では言い訳にはならない。徒弟制度の芸能界でテレビ界の大先輩である久米さんを名指し批判した。下手をすれば、芸能界を敵に回しかねない危うい事態なんです」(同)
いまでこそテレビ地上派のレギュラー番組は0本だが、久米の影響力はまだ衰えていないというのだ。
「視聴率ナンバー1局になったテレ朝では“影のドン”と言われている。他局や芸能界プロ幹部とも親しい。いくら岡村が人気者だからといって、今回の一件を許すと示しが付かなくなる。とはいえ、岡村を抱える吉本興業も引くに引けない。一歩、間違えれば東西を二分するバトルに発展するかもしれない」(事情通)
注目すべきは久米の出方。続きはテレビ生中継で…なんて企画はどうか。