戦極に超強力なタッグパートナーが出現した。
現在、ロシアで政治家として活動するカレリンがこの日、日本レスリング協会の要請を受け、都内のナショナルトレーニングセンターで合宿中の全日本選手に、約1時間半の特別指導を行った。
41歳となったが、衰えはまったく感じさせない。人類最強といわれた動きも健在だった。全日本選手からの質問に答え、五輪3連覇を成し遂げたトレーニングメニューを実践して見せた。
そればかりか、惜しげもなく得意技「カレリンズ・リフト」を披露。1999年2月21日、リングスの横浜アリーナ大会で、前田日明の引退試合の相手をした際に、前田の頸椎を負傷させたといわれる技を幾度となく繰り出し、汗だくになりながら全日本選手たちを熱血指導した。
今後も日本レスリング協会や日本の総合格闘技界との交流を継続していきたい考えらしく、会見では「またやりたい。こういうことに、私は非常に興味があります」と話した。
また、日本レスリング協会の福田富一会長が協力する戦極についても言及した。カレリンは「私がやる気はない」と自身の参戦については否定しながらも、ロシア国内から選手の派遣などを含めた交流については「ロシアの連盟がやると言ったら可能性はある」と協力体制を敷く考えがあることを明らかにした。近い将来、“カレリン軍団”が戦極マットに襲来する可能性は十分ある。
人類最強の男と戦極の“合体”はあるのか。今後の展開に注目だ。