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西武、松坂獲得は終わりの始まり? 14年ぶりの古巣帰還、期待の裏で危惧される悪影響とは

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松坂大輔

 松坂大輔(39)の古巣帰還が大きな混乱を呼びそうだ。中日での2年間を見る限り、「戦力」として期待されていないのだろう。今回の帰還について、スポーツメディアの大半は、「日米双方で実績を残した功労者に対し、西武が死に場所を与えてやった」と見ている。問題は帰還後の松坂がどんなことを考えて、野球に取り組むかだ。

 「ニール(12勝)の残留が決まり、十亀剣(32)もFA権を行使した上で、チームに残ってくれました。ドラフト1位の宮川哲(24)は即戦力と評価されています。メジャー帰還も考えていたニールの残留が最大の投手補強ですよ」(プロ野球解説者)

 要するに、「松坂抜き」でも西武は優勝争いができるというわけだ。だから、松坂に救いの手を差し伸べることができたのだろう。

 「2017年オフ、松井稼頭央が帰還し、現在は二軍監督を務めています。球団として、チーム功労者を大事にしていこうと思っていることは間違いありません。フリーエージェント権を行使して退団した選手数は12球団でトップ。そういう悪いイメージも変えなければなりません」(前出・同)

 松坂の帰還を決めた理由は他にもあった。「強い影響力を持つ先輩」が欲しかったようだ。これはプロ組織において、けっこう重要なことらしい。

 「浅村栄斗(29)、牧田和久(35)のFA流出に、楽天の石井一久GM(46)の存在が大きく関わっています。西武で現役を終えた石井GMは引退後も、西武ナインに強い影響力を持っていました。ノホホンとした外見とは対照的な野球知識、メジャーリーグの実情などを詳しく話せるからです。浅村には移籍することによって得る利点を説明し、牧田のメジャーリーグ挑戦に関しても現地の日本人投手に関する評価などを教えていました。石井氏が楽天のゼネラルマネージャーとなり、後輩にアドバイスをする存在として、松坂が適任だという話になったんです」(球界関係者)

 FA権を行使するかどうかで迷っている選手がいたとする。球団は慰留の方向で説得し、昇給した年俸額も提示するだろう。その時、選手に話しやすい先輩がいたら、球団の評価が妥当なのかどうか、移籍することのメリット、デメリットも伝えられる。そんな役目を松坂に担ってもらいたいそうだ。

 松坂ならば、米球界や怪我のことも相談できるだろう。日米の球団を渡り歩いた経験からも、西武の野球環境、単なる憧れだけでは米球界に挑戦できないことも伝えられるはずだ。松坂の渡米前を知る元西武選手がこう続ける。

 「彼は性格も良いし、先輩からかわいがられるタイプ。後輩の相談役、アドバイザーとして期待されているのなら、松坂にとっても勉強になると思います。特に技術的なアドバイスに関しては勉強になります。言葉で技術を、それも相手に分かりやすく伝えるのは本当に難しいので」

 しかし、今回の古巣帰還を危険視する関係者もいないわけではない。中日での2年間が特にそうだったが、調整はもとより、試合で登板するかどうかも、松坂の自己申告だった。二軍でも他の若手が登板の順番を待っており、数少ないチャンスを生かそうと必死になっている。中日が松坂を引き止めなかった理由に「他の選手に与える悪影響」もあった。最高の先輩、相談役になるには、まずは“空気を読む眼力”を持つべきだろう。でなければ、西武は崩壊してしまう。(スポーツライター・飯山満)

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