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前中日・松坂、トライアウト免除で西武復帰のワケ 仕掛け人・渡辺GMの思惑とは?

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松坂大輔

 再起を懸けた舞台。11月12日、戦力外選手などを対象とした「12球団合同トライアウト」が開催される。通算423登板の巨人・森福允彦投手(33)、ルーキーイヤーに9勝を挙げた埼玉西武・高木勇人投手(30)、そして、阪神退団後、独立リーグ・栃木で活動していた西岡剛内野手(35)らがエントリーしたという。だが、その一方で“未受験”での現役続行を勝ち取った選手も現れた。松坂大輔(39)である。

 「ライオンズが背番号の変更を含めた調整を始めています。松坂が渡米前に付けていた背番号18は、今、多和田(真三郎投手)に継承されています。16、20の空き番号があり、松坂がどちらを取るのかを待って、その後でドライチの宮川哲投手と背番号の話をする段取りになっています。球団は松坂が18にこだわれば、多和田を説得するつもりでいましたが、そこまで大きな混乱にはならないと思われます」(球界関係者)

 松坂の西武復帰の仕掛け人は、渡辺久信ゼネラルマネージャーだという。西武はフリーエージョント選手の流出が多い。それを食い止めるため、OBの帰還にも前向きなところを見せ、現西武選手たちにアピールしたい点もあるようだ。

 「ドラフト上位で即戦力投手を3人も獲得できたので、松坂に対し、寛大になれたようです」(前出・同)

 トライアウト受験者にとっては、拾ってくれるチーム、選手枠が減ることは悔しい限りだろう。

 清原和博氏(52)を監督に迎えた「ワールドトライアウト」なるものも新たに設けられた。こちらは将来のメジャーリーグ挑戦を目指すアマチュア選手、NPBとの契約を目指す外国人選手の受験も可能だという。再起のためのチャンス拡大は歓迎すべきだが、大事なことを忘れているのではないだろうか。プロ野球12球団は支配下登録できる「70人枠」を変えていない。「まだできる」「自分の評価はこんなもんじゃない」とアピールする場が増えても、“再就職先”がなければ、トライアウトを行う意味はない。

 今年のアンケート結果はまだだが、NPBは秋季のフェニックスリーグに参加した中堅若手選手に、「再就職」に関する希望調査を行っている。昨年のアンケート結果で、「希望する再就職先」の1位が、「一般企業」になった。指導者を希望する声もいまだ根強い人気があった。

 NPBの関係者がこう続ける。

 「今年のアンケート結果? 去年と変わらないと思っていただいても…」

 長く、トライアウト受験選手に話を聞かせてもらってきたが、彼らは2通りに分けられると思う。現役に執着する選手、そして、「本当は、自分に諦めを付けるために受験した」という選手だ。

 トライアウトで良いパフォーマンスを見せたとしても、チャンスは少ない。「それでも構わないから、再起にかけたい」と選手たちの思いに嘘はない。だから、ファンは大きく拍手を送るのだろう。(スポーツライター・美山和也)

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