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管理体制問われるDeNA 主砲・グリエルが飛行機移動がイヤで沖縄遠征を前代未聞の拒否!

 そんな話聞いたことがない!

 DeNAの主砲、ユリエスキ・グリエル内野手(30)が、飛行機移動がイヤで沖縄遠征への帯同を拒否。“キューバの至宝”のプレーを楽しみにしていた沖縄のファンを落胆させた。

 DeNAは7月8日、9日に沖縄・セルラースタジアム那覇で巨人戦が予定されていたが(8日は台風8号接近のため中止)、グリエルは5日の阪神戦(横浜)後に、沖縄遠征への帯同を拒否。球団では直前まで説得にあたったが、「台風が来る中で飛行機は考えられない」として、首を縦に振らなかった。

 7日、グリエルは神奈川・横浜市内の病院で診察を受け、「飛行機恐怖症」と診断された。チームドクターの判断もあって、グリエルの意思を尊重することになった。

 高田繁GMは「飛行機嫌いはよくあるけど、どうしても乗れないという人は今までにいなかった。説得したけど、どうしても行きたくないということだった」と半ばあきれ顔。

 中畑清監督は怒り心頭かと思いきや、「俺も飛行機がダメなんだ。3、4年前に東京に帰るときに台風直撃で死ぬかと思ったよ。グリエルもトラウマなんだろう。しょうがない」と、意外にも理解を示した。

 これまで、グリエルは1度だけ飛行機で移動している。7月1日の金沢での中日戦のため、前日に空路で金沢に入った。しかし、この際に揺れがひどく、飛行機が怖くなり復路は列車を利用。6月の福岡遠征(ソフトバンク戦)では新幹線を使ったという。5月には北海道遠征(日本ハム戦)もあったが、これは入団前で空路移動せずにすんだ。8月には愛媛・松山遠征(ヤクルト戦)が控えているが、移動日があるため、これも陸路移動を希望するのだろう。

 セ・リーグの場合、最も東のチームは東京で、西は広島までであるため、飛行機移動は少ない。一方、パ・リーグは北海道から福岡までチームがあるため、飛行機移動は避けられない。グリエルは入団したのがセ・リーグで良かったというべきだろう。まして、メジャーでは移動距離が長いため、飛行機移動は日常茶飯事で、そんなわがままはいっていられない。

 沖縄遠征を拒否したグリエルに対して、球団はペナルティーを科さず、11日のヤクルト戦(神宮)から合流する予定。

 DeNAといえば、中村紀洋内野手(40)が5月6日の巨人戦(東京ドーム)で、8回表無死走者一塁(走者は俊足の梶谷隆幸外野手)の場面で打席に入る際に、首脳陣に「状況によっては走者を走らせず、打撃に集中させてほしい」と要望。これが、首脳陣批判と判断され、ペナルティーとして、翌7日に出場選手登録を抹消され、2軍に降格させられた。あれから、2カ月が経っても、いまだ中村は2軍に幽閉されたままだ。

 同じわがままでも、中村に対する対応と随分違うが、遠征を拒否した選手にノーペナルティーでは、他の選手に対して示しがつかないのではないか…。外国人だからといって特別扱いしていたのでは、それこそ球団の管理体制が問われる。

 サラリーマンなら、遠方への出張を命じられた際、「飛行機がイヤだから行きません」などと拒否しようものなら、その後には大きな“罰則”が待ち受けているはずだ。
(落合一郎)

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