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“字幕の女王”戸田奈津子が明かす、ハリウッドスターの背後にいるための絶対条件

 映画『シャッター アイランド』の超日本語吹替版監修を務めた“字幕の女王”こと戸田奈津子がインタビューに応じ、通訳者に必要不可欠な「とある条件」を教えてくれた。

 ハードボイルド作家デニス・ルヘイン原作による同名小説を、マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオが4度目のタッグを組んで映画化。犯罪者たちを収監した絶海の孤島にある精神病院を舞台に、そこで起こった失踪事件を捜査する連邦捜査官テディに降りかかる恐怖と、驚愕の結末を描く。

 「映画離れや字幕嫌いが多いこの時代、たくさんの人に映画を観てほしい」という思いが超日本語吹替版を監修したベースにあると話す、戸田。「日本の吹替の技術には70年という歴史があります。その素晴らしい技術を根本から変えるということではないのですが」と前置きしながら、「『シャッター アイランド』の場合は、セリフに結末への手がかりがたくさん散りばめられています。その手がかりを限られた制約の中で観客によりわかりやすく提示しながら、最後に『ああ、なるほどね』と唸らせる」ことができるよう、自然かつわかりやすさに心を砕いたという。

 “字幕の女王”との異名をとる戸田だが、その一方で大物ハリウッドスターの通訳者としても知られている。特に主演のディカプリオとは子役時代からの付き合いだ。「『タイタニック』の大ヒットで一夜にしてトップスターになった時、彼は自分を見失うくらいに悩んでいました。でもスコセッシ監督に出会ってからは同じ人物とは思えないほど成長して…。『シャッター アイランド』で来日した時は、会話の内容も違うし、体もがっちりしていて男らしい魅力に溢れていましたね」と著しい成長に頬を緩める。

 戸田は、通訳者としての失敗は現在も数限りなくあると謙遜する。初めてハリウッドスターの通訳を担当した時は、外国にも行ったことがなく外国人と会話をするのも初めてだったという。「大学時代に英語を勉強してはいましたが、英語を喋ったのはその来日記者会見が初めて。語学力はなかったけれど、映画の深い知識があったから、カタコトでも相手に通じたんだと思います」。そんな戸田が挙げる通訳者や翻訳家になるための必要不可欠な条件は「日本語力」。「英語が喋れるのはプロとしてのスタートライン。母国語の日本語を磨いて、上手く使いこなせるかどうかが鍵です」とのこと。しかし「ハードルの高い職業で間口も狭い。それなりの覚悟を持って臨まないとダメですね」と厳しい業界であることも付け加えた。

 そんなプロフェッショナルな戸田が監修した超日本語吹替版が楽しめるDVD&ブルーレイ『シャッター アイランド』。戸田自身も「緻密に構成されたミステリーで、二度三度観て発見する楽しみもあります。字幕よりもストーリーが頭にすんなりと入る超日本語吹替版を観ていただいて、若い人たちの洋画離れを払拭することができれば」と期待を寄せいている。


 DVD&ブルーレイ『シャッター アイランド』はパラマウント ジャパンより9月10日発売(DVD税込4,179円・ブルーレイ税込4,935円)

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