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秀吉が発見した「羽の生えた犬」の正体は?

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 福岡県筑後市には「羽犬塚」(はいぬづか)という地名がある。この由来として語られているのが、「羽犬」の伝説だ。

 「羽犬」は文字通り羽の生えた犬であり、旅人を襲ったり家畜を食い殺したりなど獰猛な振る舞いで住民から恐れられていたという。この羽犬が歴史上の人物と接触したという伝説がある。その人物とは関白・豊臣秀吉だ。

 筑後誌の羽犬塚里老伝というものによれば、島津氏討伐のために秀吉が九州に遠征した際、隠れ住んで人馬を害していたこの羽犬を狩って殺害し、その後に塚を建立して「羽犬塚」と号した、といわれている。(違う解釈によると、九州に侵攻してきた秀吉軍に対し、徹底抗戦したものの殺害されたとも言われている。これなどは地元勢力が侵略軍に抵抗した事実を妖怪伝説にしたものであろうか)

 なお、この伝説には異説もあり、同じく秀吉の九州遠征の際に羽の生えた犬を見つけてこれを可愛がっていたが、後に死んでしまったというものがある。これを嘆いたであろう秀吉が宿場近くにこの犬の墓をつくり、これをきっかけとして羽犬塚町と名付けられたというものだ。

 いずれの伝説が真実に近いのかは今ではもう分からないが、現在では地域に定着した妖怪として人々に愛されている。現に、羽犬をイメージしたゆるキャラやマンガチックに描かれたキャラクターたちを町のあちこちで見ることができるからだ。

 今年、2018年の干支は戌年。九州を訪れた際にはぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

監修:山口敏太郎事務所

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