WBC連覇を果たし、世界一となった日本代表。歓喜の優勝から、ペナントレースはおよそ10日あまりで開幕したこともあって、テレビ関係者はプロ野球中継にもWBC効果が表れるのかと期待を寄せていた。
日本テレビ系列で放送された3日の広島戦は、関東地区で13.4%(ビデオリサーチ社)。前年、フジテレビ系列で放送されたヤクルト戦の11.0%と比較するとあまり効果がないように思える。
だが、放送を担当する日テレ関係者は「小学生や中学生の若い人たちが興味を持ってくれている」と話す。開幕戦では20歳以下の視聴率が倍以上に増えた。
日テレではデーゲームに限り、中継でウルトラスーパースローカメラを使用。プロの技術の素晴らしさや面白さをより細かに伝えるのが狙いだ。「WBCと(巨人戦を)別のものにはしたくない」と前出の日テレ関係者はさらなる視聴率上昇に向け、意気込んでいる。
野球人気の回復は見えないところで着々と進んでいるようだ。