靭帯が硬くなって神経を圧迫する国指定の難病「黄色靭帯骨化症」などと診断されて手術を受けた星野監督が、チームを離脱したのが今年5月。当初は星野監督の指名で佐藤義則コーチが監督代行に就任したものの、三木谷オーナーが“介入”し、7月2日からは大久保二軍監督が代行の代行を務めてきた。
「球宴まで星野監督の復帰時期について『全く不透明、体調が最優先』と話していた立花陽三球団社長が7月23日になって突然、25日の日本ハム戦から星野監督が指揮を執ると発表した。ええっという感じでしたが、要は監督代行人事などへの星野監督の球団不信が爆発し、実力行使に出たのが真相。週刊実話が先週号で報じていたように、『星野監督一丁上がり』、『来季は阪神監督復帰』などと吹聴していたのが“大久保一派”と判断したのでしょう」(担当記者)
楽天本社筋によると、背景にあるのが、かねてより三木谷会長兼社長が描いていた世界戦略。27カ国・地域での事業展開をさらに推進させるために、来季からF1に参戦する『マクラーレン・ホンダ』へ資金投入を検討。60億円ともいわれるメーンスポンサー獲得の資金捻出へ星野楽天を手じまいし、“ポチ的存在”の大久保政権下で経費圧縮を狙っていたのだという。
「音速の貴公子と呼ばれたアイルトン・セナを擁した前回のマクラーレン・ホンダ時代は、赤白のマールボロのカラーリングで走っていた。しかし、世界的なタバコ宣伝の禁止で、今回はあり得ない。現在はボーダフォンのカラーリングですが、ホンダとのコンビとなれば楽天にもチャンスがある」(大手広告代理店)
ところが、星野監督が予想外の反撃行動に出たことで、この計画はしばし頓挫となった−−。
この勝負、結論はシーズンオフに先延ばしされるが、日本一の翌年にまさかの最下位ともなれば、いずれにしろ激震は必至だ。