『ゲゲゲの女房』では、時代の流れとともに衰退していく紙芝居をなんとか立て直そうと、紙芝居のおじさん杉浦音松(上條恒彦)が、漫画家・水木しげる(向井理)の出世作である、「ゲゲゲの鬼太郎」の元になった妖怪作品「墓場の鬼太郎」の表紙をもって登場。水木と杉浦の話では、紙芝居は毎日子供たちにウケなければ成り立たないという商売、しかも当時は、テレビにとって変わられて、おじさんは商売にならないとのこと。「これもひとつの時代の流れだ」などと、イケメンすぎる水木先生の向井がシレっと言う。
ここで腹が立つのは、黙ってても毎月何億という受信料が入ってくるNHKだからって、まるで他人事みたいにメディアの衰退を語ってること。そもそも子供がタダで見に来る紙芝居は、その収入源を彼らが少ないお小遣いで買ってくれるお菓子の売り上げから得るとても薄利な商売。「テレビの台数分」の受信料をぶんどって、必要以上の経費をかけてくだらない番組づくりに励むNHKこそが、メディアの中で特異な存在なの!
なのにどうよ、ちっとも水木しげるに見えない向井にシレっと、「時代の流れ」とか言わせて…。おい!ふざけるな。けんか売ってんのか!(チャッピーは久しぶりに腹が立って男言葉を使うわよ。)