土曜午後8時から放送されていた『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)が終了し、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)がスタートしたのが平成元年。明石家さんま、タモリ、ビートたけしのお笑いビッグ3に加えて、ダウンタウン(浜田雅功、松本人志)、ウッチャンナンチャン(内村光良、南原清隆)、とんねるず(石橋貴明、木梨憲武)ら、当時30代の芸人が台頭したのも平成である。
現在、ダウンタウンは、『ガキ使』はもちろん、『ダウンタウンなう』(フジテレビ)、『ダウンタウンDX』(読売テレビ/日本テレビ系)など、東京進出時からレギュラー番組が絶えず、現在でもコンビで活躍中。ピンでもそれぞれ番組を持っている。
ウッチャンナンチャンは『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』(フジテレビ系)や、『ウンナンの気分は上々。』(TBS系)など、前衛的なコント番組からゆるやかなバラエティーなど、数々の冠番組で一世風靡。最近こそコンビでの活動は減ってしまったが、それぞれがピンでレギュラーを持ち、内村に至っては未だに、『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』(NHK)でプレイヤーとしてコントを作り続けている。
『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)や、『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)などの冠番組を多数持ち、歌を出せば大ヒット……その“スター性”で芸能界を走り続けたのがとんねるず。コンビとしてのレギュラー番組は消滅したものの、いまだに根強いファンと憧れている後輩が多い2人だ。
彼らのひとつ下の世代は“お笑い第四世代”と呼ばれている。平成初期〜中期頃に20代前半で台頭したナインティナイン(岡村隆史、矢部浩之)、ネプチューン(原田泰造、堀内健、名倉潤)、ロンドンブーツ1号2号(田村淳、田村亮)など、ダウンタウンらが広げた道を若手時代の彼らが走る格好になった。ナイナイらと同世代ながら、遅咲きでブレイクする芸人が増えたのも平成である。そのため“40代で若手芸人”というのも珍しくなくなった。
「お笑いビッグ3はもちろん、ダウンタウン、ウンナン、とんねるずらの活躍で、バラエティーの地位が格段に上がった。この功績は非常に大きく、お笑い界のレベルアップに貢献したのも事実です」(エンタメライター)
平成に活躍している芸人は新元号になっても活躍し続けることだろう。そこに第四世代、さらには下の世代である若手たちがどう立ち向かっていくのか、非常に楽しみである。