『仮面ライダーディケイド』(2009年)が約半年の放送となったことに伴って、『仮面ライダーW(ダブル)』(2010年)から、新作『仮面ライダー』の放送時期がそれまでの年初めから、秋シーズンにシフトすることとなったのだが、これには東映ヒーローの二大看板としてライダーと並ぶ、『スーパー戦隊シリーズ』と新規商品展開のリリース時期をズラすことに大きな狙いがあるようである。
前年度の『ディケイド』を更に上回る反響を呼び、関連玩具も爆発的なヒットを記録し人気作となった『ダブル』。果たして『オーズ』は『ダブル』を超えることが出来るのであろうか!?
玩具販売コーナーに足を運ぶと、どこの店に行っても変身ベルト=オーズドライバーは売り切れ続出。今回は番組OAより若干先立って商品がリリースされたのであるが、OAを待たずして即完売だったとのことである。毎年ライダーベルトは番組スタート直後のリリースから間もなく売り切れ続出が続くが、『仮面ライダーキバ』(2008年)から続き、『オーズ』も変身ベルトセールスは堂々快調だ。
このオーズドライバー、音声ギミックにおいては『太陽戦隊サンバルカン』(1981年)や『宇宙刑事ギャバン』(1982年)など数多くの東映ヒーロー作品の主題歌で知られる、歌手の串田アキラが声を担当しているのである。お父さん世代にも懐かし&感涙ものと言ったところであろうか。因みに串田は『仮面ライダーシリーズ』においては仮面ライダー10号であるZXが初めて登場した、一本きりのスペシャル番組『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』において「仮面ライダーZX」のイメージソングで
あり、同特番の主題歌ともなった『ドラゴンロード』を熱唱している。
一方放映終了してしまった『ダブル』であるが、12月公開の映画において再び登場しスクリーンにて活躍するとのこと。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、『ディケイド』放映終了後にディケイドが新作劇場版にて再び登場した際にディケイドの変身ベルト=「ディケイドライバー」が弱冠数再販されたように、今回も同様にダブルの変身ベルト「ダブルドライバー」も映画の公開に合わせて再販される可能性があるそうだ。
「オーズ」もおそらくは次回の仮面ライダー劇場版において客演する可能性があり、ライダーの変身ベルトは市場的にも、話題性の上でも寿命が長くなりつつあるようである。
(小野寺浩 山口敏太郎事務所)
【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou