さらに「爪を自分で切ったことがない」と、ずっと家族に切ってもらっていることを告白し、わがままなイメージも世間では広まっている彼女。そんな志田に対しジブリの鈴木Pは、『借りぐらしのアリエッティ』で声優を務めた際、「会ってすぐわかった。未来ちゃんはちょっとわがままで自分勝手」と話し、良い意味で彼女を評価した。
ちなみに彼女には可愛い一面も。志田が水族館へ行った時の有名なエピソードがある。彼女はクジラと自由に触れあえる場所に行くと突然、「イルカァァ〜! イルカァァァ〜!」と絶叫しだしたという。そこに存在していたのは、誰がどう見てもクジラだったが彼女にはイルカに見えたらしい。このような自由奔放な志田未来を、普通の方法で落とすのは困難である。だがそんな勘違いの激しい所にこそ彼女を落とす糸口はある。
志田未来は落とすには、ドキドキしていると勘違いしてしまうような雰囲気を作りだせばいい。女性の脳と耳は密接な繋がりがあり、聴覚を刺激することで興奮を最大限に引き出すことができる。そこで実践したいのが、あえぎ声興奮法。まず彼女の出演するB級ホラー映画『POV』を用意。映画のラストで激しい吐息でひたすら階段を登るというシーンをチェックしてほしい。そこの吐息部分のみを抽出し、編集。あとはデジタルリマスターを施し、CDに焼けばいつでも志田未来の情熱的な吐息を手軽に流すことができるのだ。
CDが完成したら手紙で志田未来を個室に呼び出そう。部屋に隠れて彼女が来るのをひたすらじっと待つ。そして未来ちゃんがやってきたら、あえぎ声CDの入ったコンポのスイッチをオン! 最初はボリュームを小さくして潜在意識に働きかけ、あとはバレないよう少しずつ音を上げていこう。
“はぁはぁはぁはぁ〜〜〜ん”
自分の甘い吐息を聞いた未来ちゃんは、「あれ…おかしいな。私…なんか興奮してる…?」(ドキドキドキドキ)と、自身が今はぁはぁしていると勘違い。そして何の疑問も抱かず徐々に上がっていく彼女の心拍数。このようにしばらくあえぎ声で聴覚へと刺激を与え、興奮状態に導びくことができればもうこちらのもの。あとは予め用意しておいたクジラのコスプレに着替え、「未来ちゃ〜〜〜ん!」と叫びながら彼女の元に、テクテクテクと駆け寄っていこう! すると未来ちゃんは
「なんだかドキドキが止まら…イルカァァァ〜〜! イルカァァァ〜〜!!」
異常な興奮状態と大好きなクジラの登場に、半狂乱で抱きしめてくる未来ちゃん。あぁ、この瞬間がずっと続けばいいのに…。もうイルカかクジラかなんてどっちでもいい。未来ちゃんが喜んでくれるのなら僕は人間を辞めて、一生クジラとして生きてゆく!
というわけで、あえぎ声とクジラ。この2つが志田未来を落とすのに重要なキーポイントとなることだろう。
(文・柴田慕伊)