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V赤信号 原巨人内で浸食し始めた“松井監督”の影響力

 長嶋茂雄(78)、松井秀喜両氏(39)の人気の高さを改めて実証したのが、サンマリンスタジアム宮崎で行われた巨人の第1次キャンプ。両者が揃い踏みした2月11日に駆け付けたファンは4万2000人。そんな中、原辰徳監督は刺身のツマに追いやられた。

 「巨人は自滅の道を進んでいる」と憤慨するのは、巨人OBの野球解説者だ。
 「立つ瀬がないとはこのことでしょう。次の監督に松井が就くのは既定路線になっている。白石興二郎オーナーも視察に訪れるや『ゆくゆくは監督として率いてくれることを切望している』と、松井監督待望論を臆面もなくブチ上げた。これじゃ、選手たちが誰を見てプレーするのかは明白。圧倒的戦力を誇る巨人ですが、このまま二頭政治が続けば、内部から崩壊する」

 “冷戦”を象徴しているのが、中日から新加入したベテラン・井端弘和内野手(38)への接し方だ。12日のキャンプでは、井端に居残り特打を命じた松井氏が打撃投手を買って出て、ゲージ後ろでは長嶋氏が身振り手振りで井端を指導。取材陣が食いつくのを計算しての居残り練習だった。
 「長嶋さんには川上監督V9時代にヘッドコーチでチームを支えた、中日OBの牧野茂氏のイメージが井端にある。松井巨人の作戦参謀を井端に期待しており、松井も了解している。昨年12月にニューヨークに呼んで“監督禅譲”で懐柔した阿部慎之助捕手に次ぐ一本釣りというわけです。松井政権発足が遅れれば、それだけ阿部政権も遅れるわけで、今季のV逸で一気に政権交代を−−そう望む声がチーム内で強まってきている」(日本テレビ関係者)

 松井氏の2週間にわたる臨時コーチはひとまず13日で終了。18日にはヤンキースのキャンプ地(フロリダ州タンパ)に向かうが、これで原監督が安堵とはいきそうにない。
 「長嶋氏の意向もあり、開幕後も“総合アドバイザー”として巨人に帯同するプランが浮上しているからです」(球団関係者)

 チーム内に監督が2人。原巨人のメルトダウン現象に拍車がかかった。

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