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新連載 シネマのココがエロいんです「愛人 ラマン」

 今回、紹介する映画は「愛人 ラマン」。1992年に製作されたフランス・イギリス合作映画。監督はジャン・ジャック・アノー。

 時代は1929年、舞台はフランスの植民地インドシナ(現在のベトナム)。中国人の富豪の息子(レオン・カーフェイ)が貧しいフランス娘(ジェーン・マーチ)にメコン川のボート乗り場で声を掛けたことから2人の物語は始まる。愛らしく生意気な白人娘に興味を抱いた中国男。男は少女を中華街の通りにある薄暗い部屋に連れていき娘の処女を奪おうとする。しかし、いざ、事を起こそうとすると男は良心にさいなまれてか躊躇(ちゅうちょ)する。すると、娘は言う、「抱いて」と。男は「いいのですか?」と尋ねると、「かまわない」とまっすぐ男の顔を見て答える。そう、娘にとって処女であることは恥ずかしいことなのだ。早く大人になりたい、処女から抜け出したい。その娘の欲望を満たすために性欲の対象となったこの中国男こそタイトルの愛人なのだ。

 肝心のセックスシーンはと言うと、いや〜、多彩なセックスを見せてもらいました。処女喪失のシーンでは、少年の体に柔らかい胸がポンッと乗った裸体を堪能させてくれる。娘がセックスにこなれて娼婦化したエロシーンでは激しいことこの上ない。こっちまで汗が吹き出そう。そして、2人の心が離れていく中、下半身だけ交わらせるシーン。このメークラブには哀愁が漂い、心が締め付けられる。
 映画のラスト。娘は映画の初めと違ってもう処女ではない。身体的に子供でないのはもちろん、痛みを経験し、精神的にも処女ではなくなった。

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